『ウルトラセブン』に学ぶ自分の生き方②「ノンマルトの使者」

ウルトラセブン 第42話『ノンマルトの使者』 1968年7月放映 脚本:金城哲夫

海底の開拓にも積極的な地球人は、海底開発基地センターを建設した。

海底都市や海底牧場を計画し、地上より素晴らしい理想郷を計画していた。

ダンとアンヌが海水浴をしていると、少年が近づき訴えた。

「ウルトラ警備隊なら海底開発を止めてくれ、大変なことになるから」

そう言って走り去った後、開発基地のシーホース号が爆発炎上した。

アンヌは少年を見つけ出し、なぜ爆発炎上したのかを問いただした。

「ノンマルトが怒ったのさ・・・ノンマルトは本当の地球人さ。                 大昔、人間より前に地球に住んでいたのに、人間に海へ追いやられた。              人間は地球人ではなく、侵略者なんだ。                            ノンマルトは悪くない、ノンマルトは弱いんだ、攻撃をやめて!                 ウルトラ警備隊のバカ!!」

ダンは自問する。

「僕の故郷M78星雲では、地球人のことをノンマルトと呼んでいる。               ノンマルトとは地球人のことである。                             地球人でないノンマルトがいるというのか?」

ウルトラ警備隊は海底を調査し、ノンマルトの海底都市を発見する。

直ちに攻撃し完全に粉砕してしまう。

桐山隊長が勝利宣言として隊員に報告する。

「我々の勝利だ。海底も我々のものだ。我々を邪魔する者はいない」

ダンは自問する。

「もし人間が地球の侵略者だったら、ウルトラ警備隊の僕は、

人間という侵略者の協力をしたことになる。

ノンマルトは本当の地球人だったのか?」

ノンマルトは全滅した。

少年真市君が幻のように岩の上に立って呼び掛けてきた。

「ウルトラ警備隊のバカ!!                                 地球はノンマルトの星なんだ!                                    人間こそ侵略者なんだ!」

真市君は実在していなかった。

2年前に家族と避暑に来て海岸でおぼれ死んだ少年の亡霊だった。

ダンは思う。                                        「真市君は霊となって、ノンマルトの使者として地上に現れたんだ」

ナレーション                                       「ノンマルトは本当に地球の原住民だったのでしょうか?                    すべてが消滅してしまった今、それは永遠の謎となってしまった」

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