経営人財塾で過ごした“人生最濃密”の一年 〜7期生として得た気付きとこれからの志〜
2024年4月。私は不安を抱えながら「経営人財塾」7期に入塾しました。経営層をサポートする立場で、日々の業務に追われる中、「自社の経営はこれでいいのか」「本当に社員は幸せなのだろうか」と自問自答することが増えていた頃でした。そんな時、あるご縁からこの塾の存在を知り、思い切って参加を決意しました。
正直に言えば、最初の頃は不安の連続でした。まったく初めての学びの場であり、全国から集まった経営者たちの熱量に圧倒される日々。けれど、その不安はすぐに「信頼」と「尊敬」に変わっていきました。なぜなら、そこには心から尊敬できる先生方や仲間たちがいたからです。
7期生は総勢38名。それぞれ業種も規模も異なりますが、「人を大切にする経営」を本気で学びたいという想いは同じ。回を重ねるごとにお互いの悩みを打ち明け、真剣に議論し、励まし合いながら学びを深めていく。そんな仲間と過ごしたこの一年は、私の60年の人生の中で最も濃密で、かけがえのない時間でした。
この一年間で最も大きな学びは、「企業経営の目的」を見つめ直すことができたことです。かつての私は「売上を伸ばすこと」「利益を最大化すること」が経営の目的だと思い込んでいました。しかし、それは手段に過ぎなかったのです。経営の本当の目的とは、「社員を幸せにすること」「関わる人々の人生を豊かにすること」――そのことを、講義や実践事例を通して深く実感しました。
さらに、7期生全体研究の集大成として、一冊の書籍を出版する機会をいただきました。
(『なぜこの会社は社員が辞めないのか』ラグーナ出版https://store.lagunapublishing.co.jp/items/98542533)
素晴らしい経営を実践されている会社様を取材し、世の中に広く伝える役目を与えられ、名前が書籍に載った時の喜びと誇らしさは、何にも代えがたいものでした。まさか自分が本の執筆に関わる日が来るとは思ってもいませんでしたが、これはこの塾での学びと仲間のおかげです。
この一年を通じて、日本には本当に素晴らしい経営を実践している企業が数多く存在していることも知りました。派手な宣伝をしているわけではありませんが、地に足をつけて真摯に人と向き合う。そうした企業が地域を支え、社員を幸せにし、社会をより良くしている。その事実に触れるたび、私は勇気をもらいました。
一方で、日本にはまだまだ多くの課題があります。少子高齢化、障害者支援の不足、地方の過疎化や衰退など、私たちが無視できない問題が山積しています。だからこそ、今この時代に経営を担う私たちが「人を大切にする経営」を実践し、未来を変えていく責任があるのだと思います。
経営人財塾7期で得た経験は、私の人生を変えました。そして、何よりも大切な仲間たちとの出会いが、これからの私を支える大きな力となっています。この仲間と共に、これからも「世のため、人のためになること」を志し、日本をより良い国にしていきたいと心から願っています。
人財塾7期生
株式会社英田エンジニアリング
角南雅志
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