人財塾 ビフォーとアフター
「・・・子どものころに きたない子供と いじめぬかれて はやされて くやし涙に くれながら 泣いて帰った 道すがら 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 姉さんかむりで 泥にまみれて 日に灼けながら 汗を流して 男にまじって 綱を引き 天にむかって 声あげて 力の限りに うたってた 母ちゃんの唄こそ世界一 母ちゃんの唄こそ世界一・・・」(「ヨイトマケの唄」1964年)
あるとき目にした番組でこの歌を聞いて、涙が止まらなくなりました。
涙の出るビジネススクール
人財塾は毎回濃密で、特に後半は忙しく、「資料を読んでおいて」と飛ばされる課題もあります。しかし必ずやるのが「感動エピソード」です。坂本先生ご自身の取材や本・雑誌などから数件の情報が伝えられ、全員が共有します。
・・・老母を養っていた中年女性、母亡き後、その社員が亡くなるまで雇用した話(クラロン)、知的障がいのある娘の就職を必死で頼む母、会社は彼女を採用し、その後障がい者を多く採用して業績を伸ばしていく話(京丸園)、いじめられていた児童が亡きお父さんの感想文が書けずに、働く母と祖母のことを書いて、先生やいじめっ子が感動した話など・・・
約20分間輪読は進み、教室は静まり返り、そのうちすすり泣きする人が何人も出てきます。
坂本先生は、経営を学ぶ前にもっと大事なことがある、まず人間として必要なことを養ってからといわれているようです。この情報を、自分の職場の皆で読んでいる塾生もいるようです。
人生最後の学び
今年後期高齢者になる私が、なぜ人財塾で学んだのか。私の手帳に、人生の目的「自己を高めること、高めた能力を使って世の中に貢献すること」と書いています。これまでの人生、そのときそのときを全力でやってきて、さまざまな経験をしてきました。
日本の成長を担ってきた企業戦士も、今や高齢者。大学や会社のOB会では、趣味など余暇をいかに過ごすかの話題ばかりです。一方、ボランティア活動などで接する現役経営者などには、社会や経営をもっと勉強してほしいと思うことがよくあります。こういう現実を目の前にして、このまま死ぬのは寂しい、学びと経験を死ぬまで続けたいと思って、人生最後の学びに人財塾を選びました。そしてそれは大正解でした。
1年間の学びを経て、日経新聞や、テレビでは「カンブリア宮殿」やNHK「時論公論」など(録画)を、よりまじめに見るようになりました。そして感動の話に出会うと、ヨイトマケの唄のように、涙が出るのです。イヤ、それは歳のせいと少しアルコールが入っていたからかもしれません。
人財塾7期生
縄田良作
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