【視察】植彌加藤造園(株)in 渉成園
25年6月梅雨入り宣言の激しく雨が降る京都・東本願寺近くにある渉成園 (枳殻邸)。 今日も庭師が、なでるような丁寧さで樹木に触れている。
植彌加藤造園株式会社の加藤友規社長と鷲田悟志さん(庭園部兼採用担当)が職場の庭園を前にして、仕事への想いを語っていただきました。
植彌加藤造園は、今まで培ってきた伝統技術による庭園管理や作庭の事業に加え、社会のありように即した庭園の活用事業を行います。 確かな研究に基づき、庭園それぞれの個性を最大限に活かし、日本文化の交差点である日本庭園の魅力を最大限に引きだします。 そして、その価値を世界に伝え、永続的な庭園のはぐくみが、より良い社会を形作ることを目指します。
京都の職人は、自然と向き合い、その変化や特徴を細部まで観察し尽くし、空間表現に映してきました。 植彌加藤造園は、この技術を次の世代に継承し、新たな視点で伝え残す人材を育成することで、想像を絶するスピードで巨大な資本が動く未だかつてないこの時代に、人や、社会がより良い未来へ、真の価値を見いだすことができるよう貢献します。
入社希望者は大学生や社会人や外国人など多様な応募があります。そのため仕事とのマッチングは重要視しております。
自然大好き、生き物大好きというスタッフもたくさんおり、自然への理解は庭師にとって非常に大切な要素です。例えば、渉成園では、植物含めた生き物たちの生息環境を保全することで、都市部のグリーンインフラとしての機能も果たしております。
ただし庭仕事の中心は自然環境の保護活動というわけではなく、庭園を創造し、物語を提供する仕事です。また、庭園を保存し、活用することも重要な仕事です。
話をお聞きして記憶に残った言葉は、「完成しないモノづくり。現世をお預かりして、命のリレーで未来に託す使命感」
丁稚奉公という古き伝統の職人世界に、人本経営が注入されました。 「面白いことを一緒にやろう」
一人一人に目を向けて、一人一人の使命感やモチベーションを大切にする。 「造園という職場は、型苦しいく伝統を守るのではなく、テーマパークのようなお祭りです」 学生の就活支援を行う私は、“仕事を楽しむ”を伝えたいと思いました。 (人を大切にする経営学会:根本幸治)

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