男性社員の育児休業への取り組みから

先日、弊社の30代男性社員に2週続けてお子さんが誕生しました。弊社のような少人数で運営している中小企業において、男性育休の取得はまだまだハードルが高いのが現状です。業務の一時的な引き継ぎや休んでいる間の人員確保の課題は避けられません。

弊社はコンサルティング業という特性上、テレワークや時間当たりの有休休暇制度など柔軟な働き方は以前から推進してきました。しかし、今回の経験から、業務プロセスの見直しから育児休業手当以外の金銭的な独自の支援策も必要だと感じたところです。また、育児休暇を取得しやすくするためにも、利益上げながら、社員が安心して働くことを可能にすることが何よりも大切。そのためには日頃から「腹八分経営」でなくてはいけないとここで改めて認識いたしました。

昨今、賃上げ、人的資本経営、健康経営など、「人」をテーマにした施策が注目されていますが、その根底には、やはり「人を大切にする」というあり方が無いとこれらの施策実現は難しいように思えます。社員一人ひとりが心身ともに健康で、能力を最大限に発揮できる環境を整えることこそが、企業の成長に繋がることは当学会においても証明されています。

それを実現するためも、まず、制度より共に働く社員が「お互い様」の精神で支え合う文化が無くては機能しません。誰かが育児休業を取得する際、その業務を快く分担し、サポートする風土があるからこそ、安心して休みを取ることができます。このような温かい組織風土こそが、より制度を活かし会社、組織の強さに繋がります。弊社においても日頃から人を大切にする経営を念頭に置いた経営をしたいたことで「代わりに行ってきます」「私がやります」といったいい効果が発揮できていると感じています。

今回の新しい命の誕生は、弊社がより一層「人を大切にする経営」を実践していくための気づきを与えてくれました。これからも、社員が仕事と家庭の両立を図りながら付加価値を高め成長し、安心して働ける環境づくりに尽力してまいります。

人を大切にする経営学会 事務局次長 株式会社 サクシード 水沼 啓幸

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です