人格は仕事の中で磨かれる

 私は、香川県多度津町という人口約2万人の町で、油圧専業メーカーを営んでいるユニコム株式会社の藤原と申します。
 昨年4月より1年間、坂本光司先生の元で、EMBA人財塾7期生として学ばせていただきました。卒塾して3ヶ月経過していますが、学びの熱は今もなお続いています。
 また、8期生として当社の管理部・部長が人財塾にて尊い学びを得ており、大変感謝しております。

 人財塾での学びは、坂本光司先生や講師の先生方、塾生の皆様から溢れる、その場に流れる善き想いが伝播し、知らず知らずのうちに私自身の考え方を見直し、企業としての在り方を教えてもらったように思います。
 まさに、道元禅師の教えである「霧の中を行けば、覚えざるに衣しめる。よき人に近づけば、覚えざるによき人となるなり」を実感する1年間でした。
 人財塾に出会う前は、売上目標を目的にしている面が少なからずあったと思います。売上や利益の追求は手段であり、目的ではないと明確に教わってから、私自身の心の軸と経営の軸がはっきりとしました。

 当社の経営理念のひとつに「ユニコムは、仕事を通じて人格を高め、一隅を照らす人財となり、業界の進歩発展ならびに地域社会と日本の繁栄に貢献します」と定めています。
 私は仕事に対する価値観として、働ける喜び・働く行為を大切にしたいという思いが強くあります。人によって様々ではありますが、人の一生において仕事の占める割合は、半分以上である人が社会人の大半ではないかと思います。
 そのような中で、仕事を行う会社・企業の役割は非常に重要なものだと考えています。人と人が関わる中で、いかに協力してより良いモノづくりをしていくか、良い人間関係を作っていくか、自分を高めていけるか、心を磨いていけるかといった事を、人財塾で学んだ企業から感動をいただき、涙する事が多くありました。
「仕事ってここまで突き詰められるのか、そこまでやるのか」といった仕事を通じて心や人格が磨かれていく人を想像し、人を大切にする経営を実践する企業を目指したいと、強く思う事が出来ました。
 世間の新入社員は、大手企業に就職し、3ヶ月経過して離職する「3カ月の壁」というニュースを目にするたび、仕事の価値・働く喜びを伝える事は、我々の使命であるのだと考える日々です。

 今の仕事が天職と素直に捉えられる人ばかりではありませんが、この仕事で自分自身が幸せな人生を送ると考えられる人を増やしていけるよう、自分自身の人格を高め、心を磨いていく経営を、これからも継続していきたいと思います。

人財塾7期生
ユニコム株式会社
藤原康雄

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