大人にだまされるな!就職戦線異常あり⑦『夢を語れ』
西岡さんは、二郎系ラーメン系列の『夢を語れ』を全国に展開しています。 滋賀県生まれ、東京で吉本興業のお笑い芸人をしていましたが、二郎系ラーメンを食べて感動して目覚め、アルバイトとして働き始めると店長からの店舗拡大の夢に共感し、自ら店舗経営をするまでになる。「海外でラーメンを広める」と宣言し、何のあてもなく、誰もラーメンを知らないアメリカのボストンで開業します。開店して以来、凍りつくようなマイナス20度の真冬でも行列が途切れることのない二郎系のラーメン店となります。店内ではラーメンを食べるだけでなく、食べた後、希望者は「夢を語る」ことが出来る場を設けました。
西岡さんの夢、『全ての人が今を楽しく生きる為の夢のプラットホームを作る』
ラーメン屋で、なぜ夢を語るのでしょう?
芸人活動を廃業し、美味しい二郎系ラーメンの提供こそ自分の人生と見定めた時、
解消した芸人時代の相方が、ラーメンを食べに来てくれた。
久しぶりの再会に喜びながらラーメンを提供するも、忙しくてゆっくり話などできない。
「また今度な」と言って別れたのに、今度は無かった。
相方は、その日に自殺しました。 あの時に語りあえていたならば、自殺は無かったはずだ。
お互いに夢を語って笑っていたら、自殺は無かったはずだ。
一般の人たちは、そんな背景を知りません。
『夢を語れ』の店舗には、夢を書き込むメッセージカードが用意されていますが、 夢を書き込んだり、夢を語るお客さんはほとんどいません。
「夢を語りたいのではなく、このうまいラーメンを食べたいから来ました」と語る学生。
全国の店舗は行列の絶えません。
二郎系ラーメンらしく、どこか緊張感のある黙食の雰囲気が強いです。
忙しくしている店長に話しかけれそうにはありません。
しかし、店長は話しかけられたいのです、語りたいのです。
『夢を語れ』では、ラーメンの味だけでなく、お客さんの様子にも気を配っています。
マニュアルを覚えるのではなく、気を向ける術を得れば、就活は違ってきます。
(人を大切にする経営学会:根本幸治)

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