大人にだまされるな!就職戦線異常あり⑭アンパンマンの生き方 

1968年、やなせたかしがアンパンマンを誕生させた。                       

アンパンマンは小太りのおじさんでマントもボロボロ、ヨタヨタと空を飛ぶ。スーパーマンとは正反対の姿ですが、正義を貫くことは共通です。スーパーマンは勧善懲悪で分かりやすい。しかし、アンパンマンは敵を殺さず空腹に喘ぐ人に自分の頭を食べさせた。

正義とは何?

やなせたかしは、大東亜戦争に従軍し、中国の戦地において、戦争の理不尽と強烈な空腹を体験しています。NHK朝ドラ「あんぱん」では、中国の老婦人に銃で脅し差し出されたゆで卵を殻のままむさぼり食いするシーンがあります。

大東亜共栄圏構想の正義は、敗戦と共に侵略者たる加害者としての十字架に変わった。
正義は変わる。

変わらない正義は?

正義とは、敵と戦うことではない、空腹を無くすこと。                      外見のかっこよさに騙されてはいけない。                            空腹を満たすために、かっこよくなる必要はないし、相手より強くなる必要もない。

大人たちは反対した。自分の頭を食べさせる主人公は非常識。                    見栄えがよくない、気持ち悪い。

やなせたかしは、あきらめなかった。                              多くの漫画家がやなせを追い越し、有名になっていく、やなせは取り残される。              それでも、あきらめなかった、自分が見つけた変わらない正義を信じた。

子供たちは、アンパンマンを支持した。                             図書館になるアンパンマンの漫画は、ボロボロになっても読まれていた。

1988年、「それいけ!アンパンマン」がテレビ放映され、やなせは超人気漫画家となる。        よれよれのアンパンマンは、かっこいいスーパーマンを飛び超えた。                (人を大切にする経営学会:根本幸治)

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