人の温度が伝わるサービスとは|大阪・道頓堀ホテルで感じた“感動体験”の本質

千葉県市川市でカーディテーリングショップ「カービューティーアイアイシー」を運営している舊役好之(きゅうやく)です。昨年2024年、坂本光司先生が主催する人を大切にする経営大学院事業「経営人財塾」中小企業人本経営(EMBA)7期生として1年間参加し、“人を大切にする経営”について深く学ばせていただきました。

そして今年2025年は、弊社の社員が8期生として参加し、企業取材の一環で大阪の「ホテル王宮」様を同行訪問する機会をいただきました。ちょうど大阪万博の最終日で、駅周辺は人の波。気温は東京より10度も高く、まるで夏が戻ったかのような暑さでした。汗をぬぐいながら辿り着いたのは、難波にあるホテル王宮様が運営する体験型ホテル『道頓堀ホテル』です。

このホテルの魅力は、「泊まる」だけで終わらないこと。浴衣を借りて街を散策できたり、ドリンクバーや夜食ラーメンが楽しめたり、スタッフが案内する繁華街ツアーまである。まさに“旅そのものがエンタメ”になる仕掛けが随所に散りばめられています。

そして何より印象的なのは、ホテル正面に並ぶ高さ5メートルもの巨大な「四体像」。外国人観光客が思わず「オーマイガー!」と声をあげて写真を撮る姿を見て、私は「体験そのものがブランドの記憶になる」という言葉を思い出しました。ブランドとは“商品”ではなく、“体験”によって記憶に残るものだと実感します。

さらに心に残ったのは、スタッフの皆さんが本当に楽しそうに働いていたこと。お客様に気さくに声をかけ、笑顔を引き出しながら、まるで自分たちがイベントを創っているような雰囲気。その空気感は宿泊者全員に伝わり、ホテル全体が温かいエネルギーで満たされていました。

私はその姿を見て、改めて思いました。サービスとは単に「提供すること」ではなく、“人の温度が伝わる瞬間をつくること”なのだと。同じ商品でも、そこに関わる人の想いによって体験の価値はまったく違ってくるのです。

私たちカービューティーアイアイシーの仕事も同じです。車を美しく仕上げるだけでなく、その過程そのものが“感動体験”になるように。お客様に寄り添い、共に喜びを感じられる関係を育むことが、本当のサービスの形だと思います。

この体験を通して改めて感じたのは、坂本光司先生の「人を大切にする経営」という教えの深さです。商品や技術の先にある“人の幸せ”を見つめること。それこそが企業の成長を支え、社会に喜びを広げていく原点なのだと実感しました。

人財塾7期生
株式会社カービューティーアイアイシー 舊役好之

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