「品性を磨き続けて行きたいものです!」

当社(村田ボーリング技研)の経営理念には、次の一文があります。

「我が社は、社員とその家族、そして取り巻くすべての人々の安心と幸福を実現するために、一人ひとりが品性の向上と三方良しの経営を目指し、存在感のある企業として社会の進化発展に貢献する。」

この理念は、1967年(今から58年前)に父がつくったもので、2020年に亡くなった父は以前から「社員の幸せ」を願っていました。

全文にはさらに続きがありますが、核となる想いはこの一文に凝縮されています。

では、理念にある「品性」とは何を指すのでしょうか。

品性の向上とは、人としての内面を磨き、信頼されるふるまいを身につけていくこと。

礼儀や思いやり、謙虚さ、誠実さ、そして感謝の心。

こうした姿勢が品性を形づくる。

能力や知識は時間と共に身についていきますが、品性は日々の小さな行動の積み重ねでしか育ちません。

挨拶やお礼を丁寧にする、嘘をつかず約束を守る、感情に流されず落ち着いて対応する、誰かのためにひとつ行動を増やす。

こうした習慣が、少しずつ品性を高めていく。

品性が高い人は、周囲に安心感を与え、自然と信頼されます。

松下幸之助氏が

「企業は人なり。人は品性なり」

と語った通り、会社の文化は社員一人ひとりの品性の総和です。

今日からできる小さな一歩が、自分自身の魅力となり、そして良い会社づくりにもつながっていく。

私はそう信じています。

写真:2021年に肺がんで亡くなったベテラン社員のSさん

人を大切にする経営学会員 
(法大)坂本光司研究室 & 経営人財塾7期卒
村田光生

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