就活は「やり方」よりも「あり方」⑥未来工業株式会社

学生の就活支援をしていると、有給休暇の多い会社を優先条件とする学生が多い。

2015年に坂本先生から教えていただいた日本で一番休みの多い会社がある。

未来工業株式会社。

中小製造業の平均休日が113日、大企業が125日、未来工業は142日。 しかも、高収益で、20年間を見ても売上高経常利益率が5%以上を持続。

経営理念は「常に考える 何故・ナゼ・なぜ」を受けての提案制度。 次から次へ新商品を創る、脱下請け宣言、商社を通さず問屋と直取引。 岐阜県で、スイッチボックスなどの電気設備資材、給排水設備、部品の製造販売を業務としています。

休みの日が多いだけでなく、1日の労働時間も短いのです。残業も禁止です。 なんと、実験的に週休3日制を実施しました。 そしたら、社員が「いくらなんでも、休みが多すぎる」との声で導入しなかったそうです。

未来工業に無いもの。 タイムレコーダー、ユニフォーム、お茶くみ、社用車。 タイムレコーダーが無いのは、社員を信用しているから。 ユニフォームがあると個性が消えるから、工場も含めてありません。

勤務時間中の私用電話やお菓子を食べるのがOK。 800人の会社にコピー機が1台。コピーを待つ間に前後の人とおしゃべりできるから。 社員同士のコミュニケーションを高めています。

ホウレンソウ(報告・連絡・相談)禁止。「相談するな、自分で解決しろ」 総務・人事・経理といった本社機能を縮小し、2%しかいない低コスト経営です。 定年は70歳。給料も60歳から70歳は横ばいです。

「社長の使命は、企業文化を創ることと社員のやる気を引き出すこと」 (人を大切にする経営学会:根本幸治)

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