「人を大切にする経営とAI」
あけましておめでとうございます。三が日を過ぎ、皆さま日常への切り替えモードになりつつあるところでしょうか。
さて、昨今のビジネス書やニュースを見るとAIやDXという言葉を目にしない日はありません。生成AIの進化は目覚ましく、この一年でこれまで人間にしかできないと思われていた創造的な領域にまで対応できるようになってきています。皆様も「どうAIを活用すべきか」と新年の経営方針に頭を悩ませているかもしれません。
今回は、AI活用について人を大切にする学会が最も大切にしている原点に立ち返って問いかけてみたいと思います。
「そのAI導入は社員とその家族、そして関係する5人を幸せにするものでしょうか?」
世間一般では、AIやDXの目的をしばしば「効率化」「省人化」、そして「コスト削減」として語られます。「AIを活用すれば人が減らせて利益が出る」そのようにメディアでは報じられているように思えます。もし、経営者がそのような思想でAIを導入しようとすれば、社員はどう感じるでしょうか。「自分の仕事を奪われるのではないか」「AIに監視されるのではないか」という不安が職場には蔓延するでしょう。これではどれだけ高機能なツールを導入しても会社はよくならないでしょう。
年末にある地方銀行の役員とお話をした際「うちの銀行もAIを導入して事務の効率化に躍起になっています。将来行員は半分で済むかもしれません。でも水沼さん行員が半分になって利益が倍になる。人口減少と言われている時代にそんな会社に意味があるのですかね。なんだかわからない時代になってきました。」とのコメントがありました。現役の銀行役員の投げかけに私も考えてしまいました。
もちろん、人を大切にする経営学会においてはAIを「社員により人間らしく働いてもらうため」に導入するべきだと考えます。AIを活用することで煩雑な事務処理の時間を半分にできれば、その分提示に帰宅し、家族団らんのひと時を過ごすことができます。あるいは、単純な集計作業や検索作業をAIに任せることで、お客様の悩みにとことん耳を傾けることが可能になります。長時間労働からの解放や人に感謝される創造的な業務への転換、我々はこれらを実現するためにこそAIを活用すべきでしょう。
「社員を幸せにするためにAIを使いこなす」これこそが2026年我々が目指すべき人を大切にする経営のAI活用ではないでしょうか。
坂本光司学会長の言葉を借りれば「経営のやり方は同じやり方であっても経営者の心によって人殺しの道具にもなれば、人を幸せにすることもできる。」まさにAIは経営において人口減少時代にいい会社とそうでない会社を分ける分水嶺になりうるかもしれません。学会でも皆様と議論していければ幸いです。
本年が皆様の会社に関わる全ての人にとって素晴らしい年になることを祈念しております。
人を大切にする経営学会 事務局次長 株式会社サクシード 水沼 啓幸

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