人を大切にする経営学会 中小企企業人本経営(EMBA)プログラム第8期2月講義
2月13日(金)、14日(土)、中小企業人本経営(EMBA)プログラム第8期の
2月講義が行われました。
1日目のゲストは、学会副会長である九州情報大学教授の井上善海先生、
そして株式会社吉村 代表取締役会長の橋本久美子先生でした。
井上先生からは、「中小企業の経営革新」というテーマでご講義いただきました。
前半では、「経営者の視点と社員の視点の違い」について、
さまざまな理論や事例をもとにユーモアに溢れたお話をしてくださいました。
企業経営においては、視点を変えて見ることが大切であり、
視点を変えることで、これまでは見えなかったものが見えてくることを、
ご自身の体験談を交えながらわかりやすく解説いただきました。
また、人を大切にする経営においても、
経営者自身が視点を転換することの大切さを学びました。
社員とその家族、社外社員とその家族、顧客、地域住民、株主という
“5人”それぞれの立場からの幸せの実現を考えず、
経営者の視点だけで五方良し経営に取り組むのではなく、
「人から大切にされる経営」を目指す必要があることを
改めて認識することができました。
後半は「イノベーション」に対する理解についてです。
具体的には、「イノベーションは技術革新だけではなく、古い枠組みを壊し、
新しい仕組みを作り上げ、顧客に新しい価値を提供できるもの」
であるということ、
そしてその中でも個人的には「できるかできないか」より、
「思いつくかつかないか」という点が非常に印象的でした。
そのイノベーションを生み出すポイントとしては、
ナンバーワンではなくオンリーワンを狙う着眼点や、
答え(どうなりたいのか)を設定し、式(どうすれば良いのか)
を考える思考など、7つの点について、
さまざまな企業の具体的な事例を取り上げながら、
「理論と実践」を結びつける井上先生ならではの素晴らしい講義でした。

続いて、橋本先生からは、
「社員一人ひとりを大切にする経営」というテーマでご講義いただきました。
社長就任時に直面された数々のご苦労や葛藤について、
実体験に基づく率直なお話を伺うとともに、
「経営理念を使い倒すとはどういうことか」、
「人を大切にする経営とは」といった本質的なテーマについて、
多角的に掘り下げてご説明いただきました。
経営の現場に根ざした具体的なエピソードと、
理念・価値観に関する示唆とがバランスよく織り交ぜられており、
内容は非常に多彩で、
塾生のみなさんにとって学びの多い時間になったことと思います。
また、社員一人ひとりが会社の利益や業績を
「自分ごと」として捉えることの重要性についてのお話は、
とりわけ説得力に富むものでした。
会社の状況と個人の意識が結びつくことで、
圧倒的な当事者意識が育まれ、健全な危機意識が醸成され、
そしてそれが、組織としてともに生きる仲間意識の形成へと
つながっていくというご指摘は、特に印象深いものでした。
実際の企業活動に即した具体的事例を通して解説していただいたことで、
塾生一人ひとりが自身の業務や組織に引き寄せて
理解できる構成となっており、締め括りにふさわしい
大変素晴らしい最後の講義となりました。

2日目は坂本光司先生から終日ゼミ形式で講義をいただきました。
1日目の講義の振り返りや、さまざまな情報提供、感動エピソード、
グループ研究発表など、盛りだくさんの内容で全日程が終了となりました。
今年度の通常講義は今回が最後となり、
いよいよ次回は塾生のみなさんによるプロジェクト研究発表となります。
本発表では、一年間にわたる研究活動の成果と、
その集大成についてご報告いただきます。
みなさんの探究の歩みを拝聴できることを愉しみにしております。
(人を大切にする経営学会 事務局次長 / CH 代表 佐々木 研)

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