「お母さんの足を洗って」=松川電氣株式会社

浜松市の郊外に松川電氣という電気設備工事業を経営する中小企業があります。
小澤社長が、「入社希望の学生がこんな作文を書いてくれました」と読んでくれました。

ある会社の入社試験で、『お母さんの足を洗い、800字で原稿を提出せよ』と言われました。                    お母さんに話すと、ためらいながらも課題ならばと承諾してくれました。                            私は驚きました。
お母さんの足は、かさかさと乾燥していて、ひびも入っていました。                    右足には魚の目のようなものが2つあり、とても痛々しかった。
石鹸を流し、タオルでふくときは、こすらないように、優しくふきました。                           仕上げにクリームを足全体に丁寧に塗り、終えました。
お母さんの顔を見上げると、綺麗でした。
ありがとう、と言ってくれました。
でも、御礼を言うのは私です。
お母さんは私のために動いてくれ、心配もさせ、迷惑もかけてしまいました。                           ですから、私が働くようになって給料をもらったならば、
保温効果のあるクリームを買ってあげようと思いました。
今まで私は、お母さんの足を洗うなんて考えたこともありませんでした。                            お母さんの日々の苦労を感じ、感謝の気持ちがあふれました。
素直な気持ちで、ありがとう、を言えました。
この課題を出していただいた社長さんに、とても感謝しています。

小澤さんが読んでくれたこの作文に、涙を禁じ得ません。

「感動が人を変える」坂本光司著2022年より抜粋
(人を大切にする経営学会:根本幸治)

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