正しさについて 倉本長治の教え
法政大学大学院 坂本光司教授
判断するには
1.正しいか 正しくないか
2.自然か 不自然か
の2点をあげているが難しい。
正しいこと、自然なことをやっていると思っても、金儲けや名誉欲等を消さないと無理だ。
商業界の笹井編集長の8日のブログより
正しさについて 倉本長治の教え
2017年03月08日(水) 12時34分03秒NEW !
テーマ:倉本長治と商業界精神
商業界創立者、倉本長治は多くの書物を遺しました。
そのなかから、皆さまにお伝えしたいことを整理してみました。
正しさについてです。
商売をするのにも、知名度を売ることばかり心がけ、それが目的であるとするような商人は正しい商人とは言えない。
真の商人は、世の中に知られようと、評判が高くなろうと、あるいは評判が一向に立たなくても、一心にお客さまのために尽す真心を実践してさえすれば、それが立派なのです。
世の中のために、あなたの店は存在したほうがよいのか、なくてもかまわないのかを考えましょう。
なくても誰も困らないような店なら、存在の意義がありません。
意義のある商売をしましょう。
商売のうちにいちばん難しいことは、その店の中のどこにも嘘がないようにすることです。
商売がどんなに成功しても、高ぶった貪欲な人は心の平安を得ませんが、貧しくとも謙譲な商人は常に平安のうちにあります。
現代の広告には、人を動かす誠意が不足しています。
いえ、広告に不足しているのではなく、商人のそのものに誠意がないのでしょう。
だから、彼らの書く広告が不誠意なのです。
他店の安売り広告に気を揉むよりも、自分の店の広告に嘘はないか、誇張はないかを反省しましょう。
あなたは、今日善くならないなら、どうして明日善くなることができるでしょうか。
自分に間違いがないという信念が、どれほど人間を強くするでしょうか。
その人間的強さが商売をもたくましくします。
商店経営について多くのことを知っているとしても、その人自身が清らかでないのなら、それは知らないことに比べて、ものの数ではありません。
商人の生き甲斐というか、目的に適合した生き方は、実にこの世の中の「幸福を推進する働き」を刻一刻自覚するところにあります。
飽くなき商魂のたくましさは、こうした性質の利潤を追って、まったく私なき精神に見るべきなのです。
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