新入社員気質
3月5日は、二十四節気の啓蟄(けいちつ)でした。啓蟄は、土の中にいる虫たちが動き始めると言われています。今週は、ウグイスの鳴き声を聞くなど、春を感じられることが多い週でした。
4月から入社する新入社員がいる会社は、その準備に余念がないと思います。3月8日に日本生産性本部から発表された「2016年度 新入社員 秋の意識調査」を情報共有します。
1.【過去最高】54.6% 条件のよい会社があればさっさと移るほうが得である
Q7(e)「条件の良い会社があればさっさと移るほうが得だ」と思うかを質問したところ「そう思う」と答えた割合が、17 年ぶりに過半数を超え、かつ過去最高となった(54.6%)。また、2016 年春の意識調査と比較では、26.6 ポイント増、2015 年秋との比較では 6.2 ポイント増加となった。
2.【過去最低】37.8% 自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある
Q7(g)「自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある」との問いに、「そう思う」と答えた割合は、37.8%と 1991年の調査開始以来、春・秋の意識調査を通して過去最低を記録した。
3.【過去最高】86.3% 残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場が良い
Q6(d)「残業が多く、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力の向上に期待できる職場」と「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」とどちらを好むかとの問いに、「残業が少ない職場を好む」とする回答が 86.3%となり、最高値だった 2015 秋の最高値(81.1%)を上回り、春・秋の意識調査を通して過去最高となった。
4.【過去最低】61.5% 会社の親睦行事への参加
Q7(f)「会社の運動会などの親睦行事には、参加したい」か、を問うたところ、「そう思う」と回答した割合が 61.5%と 2011 年春から調査開始以来、最低となった。2016 年春の調査からは 20.8 ポイント低下。2015 年秋の調査からは、6.5%低下した。
5.【過去最高】84.1% 子供が生まれたときには、育休を取得したい
Q7(m)「子供が生まれたときには育児休暇を取得したい」との問いには、84.1%が「そう思う」と回答。男性でも77.3%となり、質問をはじめた 2011 年から、春・秋の意識調査を通して過去最高となった。
このような調査結果が発表されていますが、毎年、数百人単位の新入社員と接して感じることは、彼ら彼女らは、私たちと同様に「人の役に立ちたい」「承認してほしい」という欲求を強く持っているという事です。
小生は、新入社員から逞しく成長した社員たちに大いに助けられました。また、新入社員たちが、既存社員を含めた会社に刺激を与え、会社が変化〜成長する場面に数多く立ち会ってきた体験から、新入社員の持つ無限の可能性を信じています。一人でも多くの新入社員が、その特性を最大限に活かせることを祈って。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
春木清隆
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