「ビューティサロンモリワキ」
大阪府の交野(かたの)市に7店舗を展開する「ビューティサロンモリワキ」さんの本店がある。
お店に入ると私は「QBハウス(10分で完了する床屋、料金は1080円)に行っているが来たい美容院」と言った。心が休まる空気感を感じたからだ。
女性は死んでからも綺麗になりたいと思っている。
平成7年に73歳で胃がんで亡くなった母。天国に旅立つ数日前に「亡くなったら綺麗なべべを着せて綺麗に化粧を」と言った。女性の美への執念を知った。
髪を切ってさっぱりしたい。ほっとしたい。気分転換、失恋、夫へのストレス晴らし等もあるだろう。
いちばんは綺麗になりたいから。
意外にもリピーター率は50パーセント。一緒に行った岡山市のセリオの壱岐社長が美容業界は競争が激しくレッドオーシャンと言った。
リピーター率を上げる提案をさせていただく。
①スタッフにも写真入りの名刺を持たせる。
②来店されたらスタッフの写真入りのお礼のハガキを出す。
③予約したお客様に、予約日時を記載したスタッフの写真入りのハガキを出す。
名刺に写真を入れると捨てにくいし名前を覚えられ易い。
予約のハガキは特にご主人に髪を切ったと気づいて欲しい女心があるから。
女性社員の場合は髪を切ったんだねの一言だけで良い。かは、わからない。
ハガキを出し続けるのはほとんど続かない。本店内には食堂がある。仕事が終わった後、女性は寮生活をする。寮母さんの心がこもった夕食は男女のスタッフを元気づける。仲間とのおしゃべりは楽しいし学ぶだろう。みんながいるからハガキは続く。
ハガキにお客様への想いを込めれば、ハサミ等にも丁寧さが増す。◯◯さんをより美しくイメージをしてちょっとした言葉がお客様を美しくする。
「絶対、才能じゃない、いかにお客さん目線に立つかだと思う、自分がもしお客さんだったらどうしてほしいかを考える、上手い下手が出るのはちょっと雑なんだと思う」。と10月1日のプロフェッショナル原宿SPのカリスマ美容師(若い男性のお客様がほとんど)高木琢也は言っていた。
同社のターニングポイントは2002年から2005年だ。お客様からのクレームが多発したり入社4年目のスタッフ13名中9名が一斉に辞めたことだ。売上、儲けばかり気にしていたが、社員に優しい会社へ羅針盤を切った。北川八郎先生や伊那食品工業の塚越会長等から色々学び経営に取り入れた。
日本でいちばん大切にしたい会社大賞に推薦させていただきます。
同社は障がい者を雇用したり、琵琶湖近くにある知能に重い障がい者の止陽学園への支援や400〜500名が集まる地域でのモリワキ祭りを開催する等、社会・地域貢献をしている。
病院や施設で暮らしているおばあちゃんも多い。されているかもしれないが、病院、施設に出向いたり、迎えに行って、いつまでも綺麗にすればイキイキ長生きをする。
全国の美容師や美容院に明るい未来を夢見てもらう。
九州や四国にはモリワキで育ったお弟子さんも多い。彼等彼女等にも喜んで欲しい。
森脇家族は少なくとも3家族が一つの屋根に住んでいる。
森脇社長、昨年1月に腎臓ガンが人間ドックで発見され手術をした。まだ、世の為人の為にやり尽くしていないので、命が伸びたようだ。
店内を説明されたのは私は奥様だった。真剣さを感じた。
森脇夫妻、スタッフのお父さんお母さんだ。
スタッフも幸せにすると同時に全国の美容師と共に女性をより綺麗にする使命がある。
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