書籍「日本でいちばん社員のやる気が上がる会社」【No73坂本研究室 2015年度 出版プロジェクト】

今回は2015年度に法政大学大学院 政策創造研究科坂本研究室にて、坂本光司先生と研究室に所属する全員と石山恒貴研究室2名、錦戸典子研究室2名の参加をいただき総勢70名で執筆した出版プロジェクトをご紹介させていただきます。


●本書の主旨
社員そしてその家族を大切にしている企業の業績は例外なく高く、逆に社員を業績向上のための手段・コストと考えている企業の業績は例外なく低い、という研究結果が近年顕著になっています。
坂本研究室では、2014年に書籍「『日本でいちばん大切にしたい会社』がわかる100の指標」を出版し、“いい会社”を目指すための指標をわかりやすくまとめました。
その翌年にまとめた本書「日本でいちばん社員のやる気が上がる会社 家族も喜ぶ福利厚生100」は経営者や管理職の皆様にとってさらに実践的で現場を重視した書籍と言えます。もちろん、制度ありきではなく会社に関わるすべての人々の幸せを日々積み重ねていく企業活動を応援しています。

●本書の構成
この書籍はサブタイトル『家族も喜ぶ福利厚生100』とあるように、全国のいい会社で実施されているさまざまな福利厚生制度の中から厳選した100事例について掲載したものです。ゼミ生が各企業へ伺って内容や効果、社員さんの声など取材をさせていただきました。
書籍の構成は、会社別ではなく、“子育て”、“メモリアル”、“就業条件”、“親睦”、“教育“、”生活”、“食事”などカテゴリー別でまとめています(第2章)ので目的の項目を探しやすくなっています。

●書籍の目次
はじめに P11~12
序章 「社員のモチベーションを高める経営」とは? P13~21
第1章 中小企業の福利厚生制度の現状 P23~33
第2章 社員とその家族が飛び上がって喜ぶ福利厚生制度100 P35~235
     子育て(8)、メモリアル(10)、就業条件(14)、職場環境(8)、親睦(14)、教育(11)、生活(13)、健康(8)、食事(8)、その他(6)
第3章 今後の福利厚生制度導入・運営の五つの視点 P237~244
あとがき P245~248
執筆者一覧 P249

●掲載企業(掲載順)
茨城県信用金庫(茨城県)ランクアップ(東京都)
ファースト・コラボレーション(高知県)たねや(滋賀県)
パーソナルアシスタント青空(愛媛県)エス・ピー・アイ(東京都)
エイト(東京都)Acroquest Technology(神奈川県)
天彦産業(大阪)シンコーメタリコン(滋賀県)
市岡製菓(徳島県)日本植生(岡山県)ビレッジ開発(愛知県)
富士メガネ(北海道)叶匠寿庵(滋賀県)マルキンアド(群馬県)
東海バネ工業(大阪府)岩の湯(仙仁温泉)(長野県)
未来工業(岐阜県)ウェルテクノス(岐阜県)エブリプラン(島根県)
こんの(福島県)ヒューゴ(大阪府)西島(愛知県)
クラロン(福島県)アドバンティク・レヒュース(群馬県)
ライブレボリューション(東京都)日本レーザー(東京都)
税理士・行政書士岡野哲史事務所(東京都)吉寿屋(大阪府)
ウチヤマ(静岡県)大丸本舗(愛知県)中村ブレイス(島根県)
大谷(新潟県)辰巳工業(大阪府)都田建設(静岡県)
田島鐵工所(静岡県)ラブリークイーン(岐阜県)
キタセツ(東京都)西精工(徳島県)ル・クロ(大阪府)
マルブン(愛媛県)チャットワーク(大阪府)
クーロンヌジャポン(茨城県)オークス(新潟県)
リラク(東京都)カナツ技建工業(島根県)
沢根スプリング(静岡県)バイタルリード(島根県)
△□〇(ミヨマル)(広島県)南富士(静岡県)
サマンサジャパン(山口県)たこ満(静岡県)タニサケ(岐阜県)
きのとや(北海道)ふくや(福岡県)小松製菓(岩手県)
Le-gaseed(東京都)古田圡会計(東京都)ウエマツ(福井県)
長坂養蜂場(静岡県)川本工業(神奈川県)近藤クリニック(千葉県)
サイボウズ(東京都)ソエル(岐阜県)
スタッフサービス・ビジネスサポート(神奈川県)
スチールプランテック(神奈川県)ティーペック(東京都)
LFC(岐阜県)日本ウエストン(岐阜県)レバレジーズ(東京都)
マルナカ水産(静岡県)順徳矢崎(広東省)Eyes,JAPAN(福島県)
クレコス(奈良県)あきゅらいず美養品(東京都)
アシスト(東京都)深中メッキ工業(東京都)
村田ボーリング技研(静岡県)さくら住宅(神奈川県)
沖縄教育出版(沖縄県)

●最後に
一般には、“福利厚生はお金があるからできる”とか“規模がおおきくなれば考える”そんな声もあるのではないかと思います。しかし、好不況であっても安定的に業績を向上させたいと願うならば、まず初めに社員とその家族が喜んで活用してくれる福利厚生制度の導入は重要なのです。しかも大きな費用のかからない制度はたくさんあるのです。
経営者にとって社員が人生の基盤として自社を選び、社会に必要とされる製品やサービスを提供する最前線で日々奮闘してくれることは何よりもありがたいことではないでしょうか。

***補足***
この投稿では2012/4~2018/3までの6年間法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室で経験した【いい会社視察】・【プロジェクト】・【授業で学んだこと】を中心に、毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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