日本でいちばん大切にしたい会社大賞
日本でいちばん大切にしたい会社大賞への応募は来週月曜日までと受付け締め切りが間近となりました。今年で第10回となる同大賞について、改めて考えてみました。
日本の経済に、日本のすべての働く人に、本当の活力を生み出すために。
「正しいことを、正しく行っている企業」を表彰します。
「人を幸せにする経営」-言葉にすることは簡単ですが、実践するのはとても難しいことです。本賞における「人」とは、1従業員とその家族、2外注先・仕入先、3顧客、4地域社会、5株主の5者を指します。人を幸せにしていれば結果的に業績も上がるはずです。そんな大切な会社を1社でも増やしたいという思いで顕彰制度がスタートしました。
(「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」公式HP冒頭より転記)
以下は、同大賞の設立された2011年に、公式HPに掲載された文面です。
日本経済は低迷し、多くの企業が業績の悪化に苦しんでいます。リストラによって生き残りをはかる企業も数多くあり、雇用はますます不安定となっており、失業率は低下の兆しをいっこうにみせません。こうした時代だからこそ企業は、「正しいことを、正しく行う」ことこそすべての人が豊かになるための道であることに気づかなければなりません。
社員や顧客、地域に「求められる企業」になってこそ、人々に「大切にしたい会社である」と感じてもらってこそ、会社は正しく成長の道を歩み、中小企業全体の活気づくり、ひいては日本経済の活性化に結び付きます。現在も、そうした道を模索し、人々や顧客、地域に「大切にしたい」と感じられている企業は少なからず存在します。そこで、法政大学と日刊工業新聞社、あさ出版は、「『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞実行委員会」を組織し、そうした努力を惜しみなく行っている企業を「日本でいちばん大切にしたい会社」として、表彰させていただくことにいたしました。自薦他薦を問いません。皆さまのたくさんの応募をお待ち申し上げております。
第9回は100社の応募があり、そのうち20社が受賞、第8回は応募104社に対して受賞は15社でした。応募企業数が100件を超えたのは第8回からとのことです。同大賞事務局からの情報では、「いい会社」ほど、我社はまだまだ応募できるような企業ではないと自薦される例が少なく、毎回、応募企業の7割が他薦だそうです。
我々人を大切にする経営学会人財塾生は、1人1社以上を同大賞へ推薦します。塾生の大半は経営者や企業の管理職の方ですので、自薦ももちろん可能なのですが、去年も今年も自薦される方はいらっしゃいません。今年、私は2社を推薦したいと各企業さんへ打診しましたが、1社からは「当面の目標は、ここ1~2年に大賞応募基準に達することです。応募する、しないより、出来るレベルになること、と考えています。(推薦したいとの連絡は)何より、私にとって大きな励みになりました。ありがとうございました。」と辞退される旨の返答を頂きました。もう1社は、社長さんが法政大学坂本研究室で長年にわたり人を大切にする経営を学び、素晴らしい経営を実践されている会社ですが「弊社は、これまでの受賞企業さんのような、いい会社ではないので、チャレンジのつもりでお願いをしたいと存じます。」とのことで、何とか他薦了承のご連絡を頂きました。
このような現状から、受賞には至らなくとも応募される企業さんの大多数はいい会社としてのレベルがとても高いのだと想像します。1社でも多くのいい会社を発掘して、世の人々にその存在を知ってもらうことは、人を大切にする経営学会の使命であり、そのような企業とのつながりを築く機会を頂けることは、人財塾生の特権だと思います。
今年の応募締切日は令和1年11月11日です。第10回を迎え、人を大切にする経営を実践するいい会社がますます増えて世の中がいい方向へ向かっていく、そんな大きな転換期となることを感じて、どんな企業が受賞されるのか今からとてもワクワクしています。
人を大切にする経営学会人財塾生 松久 知美
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