江尾駅
野口具秋です。
鳥取県日野町は伯備線の小さ町である。
どこにあるか分かる人はほぼ皆無でしょう。
江尾駅は山陰線・米子駅から岡山に抜ける中国山脈の山間の無人駅です。
乗客は10人もいない。空気を乗せ、ひたすら走る。
車窓は何の変哲もない冬枯れの田舎風景である。
鳥取・米子間の特急ですら2両しかないのだから1両は当然と理解する。
米子から30分ほどの無人の小さな駅に降り立つ。
車や人通りもなく、駅を振り返るとペンションのような建物で3階位ありそう。
何に使うのか聞きそびれてしまったが、立派なのです。
駅には小型の乗合バスやタクシーが数台停車している。
バスがいつ動くのか、タクシー利用客がいるとは思えない無人で静寂が
支配する景色なのです。
店はすぐに見つかった。見つかるのは当たり前であった。
スーパーらしき店はこの1軒しかなく、
隣は美容院で食堂らしきものも見当たらない。
取材後の昼食が頭を過る。
テレビで何気なく見た移動スーパー「ひまわり号」は駐車場にエンジン音を
響かせ勇士を誇っていた。3トン車が翼を広げると凄い。圧倒される。
タクシーで追跡取材を決めていた我々だが、安達社長は車を手配してくれた。
「1人はひまわり号、もう1人は私の車で」。
さっさと好意を受けることにする。
それは補給用のトラックで内心驚いた。
社長のマイカーを想像していたのだ。
和室の会議室で列車を確認したら、1時間も前に発車、14:30まで来ないこと
が分かり焦る。飛行機に間に合わない。
覚悟を決めたら好意のラーメンが運ばれてきた。
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