ふたたびの
野口具秋です。
ふたたび、伯備線・江尾駅に降り立ちました。
春の爽やかな風と山間部の田舎ならではの冷たい空気が旨い。
ホームから遠く車がノコノコ走るのが見えるだけで、
無人駅に降り立った者は私ひとりだけ。
早朝6時に自宅を出て、乗り換えを5回。
時間は2時半を過ぎていました。8時間半を要しました。
結構ハードで遠い。大きく伸びと深呼吸をする。
インタビューは4時間を費やしました。
きりがないので、どちらからともなく終了の合図です。
「自宅には泊められんのです」。話が違うじゃないか。
「どうすればいいのです」と声が出る。
「このスーパーの2階に泊まって下さい」。
「食事は店のものを運びますから。」布団もなければ枕もない。
あるのはトイレとこたつだけ。テレビもない。
Aさんは明日5時境港魚市場に付き合ってくださいと
自宅に帰ってしまった。
古い時代の下宿時代をこの64歳で再び経験するとは。
ホテルがある米子への列車も心の準備もないのです。
内山さんも平松さんが来なくて良かったと安堵する。
何を言われるか分かったものではない。
下からのビールと日本酒・缶チュウハイを飲み干し不貞寝を決め込む。
18歳から通いなれた40年間。
米子市場と境港魚市場ではAさんはスターです。
Gパンに長靴姿は、いなせな兄さんに変身します。
帰路についたのは9時を遥かにまわったでしょか。
ふと気付くと自宅のようです。
めまいと吐き気に襲われた奥さんが寄りかかるように佇んでいました。
今から病院に連れていくと言うのです。
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