ゴールデン街
野口具秋です。
新宿ゴールデン街を訪れたのは何10年振りだろうか。
20年以上昔のことではないだろうか。
ゼミ仲間の高澤さんがオーナーになった縁です。
懐かしがるほど通ったわけではありません。
合計しても2つの手に余ります。
当時は怖い街、ぼられる街、文化人の集まる街、
そして退廃的な文化をひっそりと楽しむ秘密の基地でした。
明治通りからゴールデン街につながる小道は素敵で、
おしゃれな石畳の並木道でした。
目の前に広がる町並みは映画のセットのようでした。
後に回ると支えの木枠がありそうです。
小さな路地が何本も走り、木造の2階家が並びます。
寝泊り用ではなく2階も店舗です。
「ネッスンドルマ」は期待通りのウナギの寝床のような細長いバーでした。
この前、バーに入ったのは何時だっただろうか。
安いウイスキーからサントリーの角瓶をキープしたときの喜び、
オールドに格上げすることを夢見た時代が確かにありました。
ウイスキーを炭酸で割ったハイボールが近頃の若者に受けているようです。
カウンターには知った顔の名前が記された焼酎が何本か置かれていました。
ウイスキーではないようです。
背中を押しつけなければ通れない狭い店内は否応なしに体が密着して
飲むほどに親近感が増します。
手慣れた様子のバーテンさんが生ビールを注いでくれます。
隣にいる鈴木さんに負けずと杯を重ねました。
いつの間にか隣は今野さんに変わっていました。
外から、おつまみは調達可です。大らかです。
4時間も過ごし、慌ててお先に店を出ました。
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