ある聴講者からの手紙
先日、講演をさせていただいた際に、聴衆の一人だったという方から手紙が届きました。
「小林先生のお話やお考え、ご経験をお聴きし、自分なりに色々と考えました。その結果、今、勤めている会社を辞め独立することを決意し会社にも伝えました。小林先生が社労士のすべき仕事について考えられたように、(ご自身が人生のテーマとしていることで)正しいと思うことをしたいと強く感じています。」
といった重い決意をしたためた手書きの手紙でした。
講演で私は、社労士として稼ぐことは出来るけれどむなしさを覚える労働紛争の解決に明け暮れてきたことを話しました。
そして10年が経ち、それまでの仕事に疑問をもち決別し、そもそも労働トラブルを決して起こさない健全な職場づくりに貢献することに社労士の本質的価値があると覚醒して変わり続けたこの3年半の実体験をお話ししました。
変わり始めた当初は、周りからは怪訝な目で見られましたが、やがてステークホルダーが劇的に変わってきたこと、そして、今、本当に生きがいを感じているということをお伝えいたしました。
そんな話を聴いてくださり、ご自身の人生においても、正しく本来あるべき姿で生きることにしたというのです。
改めて身が引き締まるお手紙でした。
いろいろとお考えを巡らせての決断をされたことと存じます。
その決断が、決して間違っていなかったと後悔しないように一歩ずつ進んでいってほしいと心より願っています。
まずは3年、信念を貫いてほしいこと、そして、ぶれなければ必ず事態は好転してくるということをメッセージした返信を本日いたしました。
正しき経営は滅びないという善のサイクルに入りだすためには、どうしても3年の辛抱が必要という自分自身の体験からの言葉でした。
決意が素晴らしくとも理想と現実の中で、いろいろな葛藤や悩みはこれから出てくることでしょう。
当方もまだまだ道半ばですが、いい会社づくり、いい社会づくりに精進する道を歩み始めた先人として、この方が苦しくなったときに、自分の背中を見てくれることで勇気づけられるよう、さらに利他の精神を発揮して頑張っていこうと改めて心に期しました。
こんな出会いが、今、自分を支えくれています。
本当に、感謝です。
小林秀司
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