第2のリーダーに涙

週末担当 佐藤浩司です。

今回は、知り合いの社長からお聞きした話です。

ある出来事で、スタッフとの「心が通った」と実感、そして、その場に
同席できたことが大変勉強になりましたし、心が温かくなりました。
「心より、ありがとうございます。」と申し上げたいです。ということから、
話しがはじまりました。

特に印象に残っているのは、その出来事(絆が更に強くなる)でしたし、
今後、顧客満足のための従業員満足が企業文化として醸成されることも
合わせて、伸びていく会社であると確信した。ということを楽しそうに話を
していました。しかも、それは、お金ばかりの交換ではなく、世のため
、人のための気持ちの交換であり、聞きながら、感動して、
心も暖かくなって、しばらく涙が止まりませんでした。と泣きながら
話してくれました。

その会社様を解る範囲で、簡単にご紹介させていただきます。
その知り合いの社長、その会社さんとは、今年で7年間お付き合い
頂いているそうで、地場を中心に活動している会社です。創業者は、
26歳で創業し、創業2期目に多大な赤字を出して、公的融資を
受けれず、財務内容的には厳しい内容であったが順調に売上も
延ばし、会社の信用と基盤づくりに邁進していました。

しかしながら、労働集約型であるために売上は、増加でも仕事内容も
ハードなため人材は落ち着かずじまいでした。そのためか、経費増加も
吸収出来ず、わずかな利益を未来費用、そして、業務に必要なソフトや
PCに投資している中、価格が下がり、個人的に返済もある・・・。

もちろん社長への信頼度が高く、売上の見通し、人員体制は、
落ち着いていることが絶対条件であるという大前提ではありますが、
ここ数ヶ月、社長が資金繰りに苦しんでいるのを見兼ねた実務トップ
No.2の方がその社長と打合せしていると、いきなりお金の話を
しはじめ、テーブルにお金を置いたそうです。

金額は、600万円です。

資金使途、そのNo.2が資金を用意した理由と考えを話し、
実質の役員会となったそうです。

話の内容は、No.2曰く、社長も子供が生まれ、子供3人を育てる、
また、社長業務という責務の話、そして、社長がどうしたんだ
このお金は?と普通聞くところなのですがしばらく無言で、
ボソッと社長曰く「No.2のご母様が他界されたんだよな・・・」と
いうを話して、ありがたいがそう簡単にもありがたいとは、
言えないという重い雰囲気になり、結果的にその知り合いの
社長が話しの仲介に入った形になったようです。

その知り合いの社長は、彼らの個人的なことを聞いているようで、
個人的にも深くおつきあいされています。私もその社長から話しを
お聞きした際、その2人の立場の経験をさせて頂いているだけに
自分に置き換えた場合、複雑でしたし、No.2が用意したお金は、
親から頂いた貴重な、そして親が命をかけて貯め相続したお金の
一部だったのだと知り合いの社長も小生もピンと来まし・・・。

ということで、時間が経つにつれ、話しの全容がだんだん
解ってくると、私も神妙な思いになり、同時に泣いてしまいました。

そうです。信頼関係がまさに形になった結果です。

地方版、日本でいちばん心温まるエピソードにピッタリではないかと思います。

この話しをお聞きしてから、当社では、スタッフと信頼関係が
出来ているのだろうか?スタッフがこの感動をどう捉え、
どう伝え合ったら、皆で素晴らしいこと、心温まることを
共有し合えるのだろうか・・・。

と、考えだしたら、気持が引き締まったといいますか、
自社の存在理由、やるべきことの光が更に深く見えた感じがしました。

感謝感謝。

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