論より証拠 背中で語る物静かなリーダー
感動と「頑張らねば」の情報をお届けする土曜日担当佐藤浩司です。
昨年の11月23日に障がい者雇用フェアーに行った時のご縁で、3月8日に坂本先生及び研究室生、研究生の関連の方々役30名で、日本理化学工業株式会社(全従業員の7割以上の知的障がい者を雇用)へ視察に行って来ました。
「論より証拠」とはまさにこのことで、現場の従業員が本当に一生懸命行なっている姿を見ると涙が出るぐらい感動するのです。作業の内容は、1工程で同じ作業を1日8時間行うのですが自然を手を合わせたくなる衝動に駆られました・・・。
また、スタッフの自信と誇りにあふれた表情。当社もこのような社員になれるよう社員とともに切磋琢磨しなければならないと感じました。
以下、視察当日背配布頂いた資料より(抜粋)
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1.なぜ知的障がい者多数雇用工場を作ったのか
50年前のある時、知的障がい児の養護学校の先生から生徒の就職を頼まれて2人を雇用しました。禅寺のご住職にこの子たちは「福祉施設で面倒みられた方がずっと幸せなのに、なぜ彼等は毎日来てくれるのか判らないのです」と質問した際、次のように答えてくれたのがきっかけで多数雇用を目指したのです。
それは「人間はどんな人でも幸せを求めています。その究極の幸せは4つです。
(1)愛されること
(2)ほめられること
(3)人の役に立つこと
(4)人に必要とされること です。
ほめられ、役に立った、必要な人だと声をかけられるのは、福祉施設ではなく企業なのです。福祉施設が人間を幸せにするのではなく、企業なのです。」と。
また、彼等は、自分の理解力で判ることなら、むしろ集中して、一生懸命やってくれるのです。役に立っていることが幸せを感ずるからでしょうか。こうして生産能率と品質の維持をしています。こうした弊社の対応をハンガリー出身のジャパンタイムズの記者が日本の中小企業はマニュアルではなく個々の人に対応する職人文化を持っているからだと言ってくれました。
2)日本理化学工業株式会社の知的障がい者の採用条件は、
(1)自分のことは自分でできる、
(2)返事ができる、
(3)一生懸命仕事する、
(4)周りの人に迷惑をかけない、の4つです。
これが身についていれば中小企業の職人文化で企業で役に立たせることができたのです。重度障がい者については仕事への適応は教育における理解力のアップより、今ある理解力で適応させる方が良いのかも知れません。
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大山会長の静かで熱い想い、そして、それをしっかり理解し、心に刻もうとする大山社長の表情や仕草がとても印象的です。
最後に、大山会長著「利他のすすめ」にも登場されている当日、15才の少女と記念撮影。勤続50年のベテラン選手で、今も立派に勤めています。この笑顔がすべてで、そして素敵です。頭が下がります。
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