尊厳の芸術展
東京・上野の東京芸大美術館で開催されている「尊厳の芸術展」へ行ってきました。
第二次世界大戦中にアメリカで強制収容された日系アメリカ人の芸術作品展です。
12万人もの日系アメリカ人が内陸部の砂漠の中などにある収容所のバラックへ収容されました。
イス、そろばん、花瓶、彫刻、絵画、硯、仏壇、日本人形、ブローチなどが展示されていました。
私はその中で「ジェローム収容所での母」という絵画に釘付けになりました。
アメリカ国旗と勝利のVの字、そしてアメリカ軍に入隊して戦死した息子さんの遺影を背景に、
母親のじっと見つめる姿が描かれていました。
アメリカの遺族の方々から借り集めて展示したそうです。
製作者は作品が日本へ帰るということは夢にも考えたことがなかったと思います。
12月9日(日)までです。その後、福島、仙台、沖縄、広島へと巡回します。
静岡SC 中園孝信
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