強く生きたいと願う君へ
「強く生きたいと願う君へ」(坂本光司著)を読み返しました。(同書は、2012年2月にWAVE出版より発刊されました。2016年12月に「強く生きたいあなたへ」と改題のうえ、WAVEポケット・シリーズとして新装化されています。)
私が初めて「日本でいちばん大切にしたい会社」を読み、心を強く揺さぶられ、人を大切にする経営と坂本先生についてもっと知りたいと思い入手した書籍です。
「私の仕事は研究者としてペンと口を通じて人を大切にする会社を評価することです。」と語る坂本先生は、年間に何冊もの書籍を出版されるので、現時点で坂本先生の著作は一体何冊になるのか判りかねるほどですが、「強く生きたいと願う君へ」は、数ある書籍の中でも、坂本先生という人の歴史と研究者としての原点を知ることのできる貴重な本だと思います。
コロナウィルスの猛勢によって世界中に不安な空気が漂っている今、私は「なぜ人を大切にする経営を学ぶのか」の原点に返ろうと思い、久しぶりに読み返しました。
「私はかつて、特にやりたいこともなく、『志』と呼べるようなものもない平凡な若者でした。」と同書で坂本先生は語っています。
日々、休む間もなく全国各地を飛び回り、資料がいっぱい詰め込まれたスーツケースを片手に人財塾生の誰よりも颯爽と足早に歩く坂本先生の姿には、いつも驚嘆します。その気力と行動力の源は、ひたすらに、「人々が幸せに生きるために『人を大切にする経営』を実践する会社を一つでも増やすという使命を全うするため」という現在のお姿からは想像もつかないのですが、 この言葉に勇気づけられて、私も人を大切にする経営を広めるために、日々、小さな一歩を進めています。
同書については、紹介したい内容が多すぎてまとめることが難しいため、下記に目次のみ紹介いたします。是非、皆様に読んで頂きたい本です。
第1章:「なくてはならない人」になる
1.「なくてはならない人」になる。それが、力をつけることだ。
2.仕事を正しく定義する。そこに、「生きる道」が拓ける。
3.いま戦うことが、強い生き方とは限らない。
第2章:本質を見極める力を持つ
4.人の器は皆同じ。そこに、何を入れるかで人生は決まる。
5.全体を見晴らしながら、「目の前の仕事」に全力を尽くせ。
6.現象に惑わされず、常に本質を見極めろ。
7.必ず、自分の眼で見て、自分の手で触れなさい。
8.耳は二つ、口は一つ。「声なき声」に耳を傾けなさい。
9.一%の素敵な人に会いたければ、百%の人々と会いなさい。
第3章:喜びも悲しみもともにする
10.喜びも悲しみもともにする、そんなチームをもちなさい。
11.「強者」ではなく「本物」をめざせ。
12.人生に遅すぎることはない。
第4章:人生のいちばん大切なものを知る
13.涙の数だけ、人は強くなれる。
14.「痛み」を知りなさい。それが、君に力を与えてくれる。
15.人生でいちばん大切なものを知りなさい。
人を大切にする経営学会人財塾生 松久 知美
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