福島県郡山市の陰山建設さん

坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社 7」を電車の中で読んだのですが、涙が止まらず困りました。

1社目に登場したのが福島県郡山市の陰山建設さんです。まるで童話に出てくる夢のような、現実にはあり得ない、聞いた事もないような、会社のあり様です。ホッとあたたかいオーラの読後感でした。阿武隈川のともしび、とあたたかさを坂本先生も記しておられました。

「あ〜、福島県らしいなぁ」とも思いました。クラロンさん、アポロガスさん、こんのさん、スーパーのマルトさん、東邦銀行さんと、福島県の会社は、あったかいです。助ける、助けられる、いたわる、救う、この世はお互いさま、とでもいうかのように。

しかし、大変厳しい人生の危機、大、大、大ピンチを陰山社長はリーマンショック後に経験しています。その危機を何によって乗り越えられたか⁈ 3人の文字通りエンジェルの奇跡的な助けによって乗り越えられたことが書かれています。

また助けられるだけの陰徳をご先祖さまが積んでおり、陰山社長に人として信用がおありだったなどの強みもあり乗り越えられたのかな、とも私は思いました。

大ピンチを切り抜けた陰山社長の心に深く刻まれたご恩は、社会へ恩返し、恩送りとなって、愛の献血活動や、全国の被災地支援へ赴いては建設業ならではの復興支援に当たっています。

また会社のピンチに逃げ出した社員がいなかったとか。団結力のある会社です。社員に万が一の時は、お子さんの大学までの学資を会社でみる社内育英会の制度もあります。

苦境を経験したからこそ、陰山建設は強く優しい会社になった、ということでしょうか。

ご本には全部で7社が掲載されています。これから1社ずつ感動をかみしめて読んでいきたいと思います。心の豊かさがいただけると思います。掲載企業さま、坂本先生、ありがとうございます。

(人を大切にする経営学会 本田佳世子)

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