真のリーダー

28日木曜日のカンブリア宮殿は新型コロナ対応の2社が紹介され感動した。

大阪のお菓子のデパート吉寿屋(よしや)さん、心斎橋店は売上が半減したがお客様には簡易マスクをプレゼントしている。パート従業員さんの雇用を継続する為でもある。

東京のフランスパン、メゾンカイザーさんは70%売上がダウンした。パンの生地を生かしたピザを創りデリバリーを始めた。雇用を継続する為に月9000万円の人件費がかかるので5億円を緊急借り入れをした。両社の素晴らしさはネットでも拾える。

師匠の坂本光司先生の金曜日のブログだ。

「新型コロナへの対応」

新型コロナ感染拡大の影響で、

既に一万人を越す社員がリストラをされました。

会社を存続させるため、苦渋の選択などと言っていますが…。

一見、まとものように聞こえますが、間違っています。

筆者の良く知る経営者は、自分の給料を全額返上し、

社員とその家族の命と、生活を守っています。

また、別の経営者は、こうした時のため節約し、

積み立てた預金を取り崩し、社員の給料に充てています。

こうした経営者こそ、真のリーダーです。(K・S)

坂本先生の考えは易経と同じと思うので、名古屋市の易経研究家の竹村亜希子先生に易経で一言でと聞いた。

ズバリ易経の考え方です。

易経全編に書かれておりいくつか紹介します。

「何をもってか位を守る、曰く仁。

 何をもってか人を聚(あつ)むる、曰く財。

 財を理(おさ)め辞を正しくし、民の非をなすを禁ずるを、義という」(易経・繋辞伝)

民を愛し守り、安心安全を守る(仁の実現)ために財を理(おさ)める。

※理財は得た財をどのように遣うかを教える。

具体的な易経の言葉のひと言では説明出来ない。なぜか。

坂本先生の言われる当たり前のこと(社員とその家族の命と、生活を守る)を平時から出来ていない企業が、危機に際して当たり前のこと

(「自分の給料を全額返上し、

社員とその家族の命と、生活を守る。」

「こうした時のため節約し、積み立てた預金を取り崩し、社員の給料に充てています」)

これが出来ないのは当り前で、平時からの備えをせず、言語道断の経営をしてきたから。

「平らかなるものにして陂(かたむ)かざるはなし」(易経・地天泰)

内部留保だけでなく変化に対応する力を「日日に新た」(大学)として日々積み重ねて養うことをしてこなかった。

易経「沢火革」は革命革新の卦。

革の字に三十年の意味がある。

革新は痛みを伴う。準備に時間がかかる。

世代交代も30年。自然災害は10~30年ごとにある。

革命的な時代でもある今の危機に際して痛みを分かち合う気持ちなんてさらさらないのでしょう。

王は天から民を守るために地位や力を預けられている。王は天に仕えるように民に仕える存在&役割ということが分かっていない。

「国に九年の蓄えなきを不足と言い、六年の蓄えなきを急と言い、

三年の蓄えなきを国その国にあらずと言う」(礼記)

ここには書き切れません。

易経は全編にわたって、あの手この手でたとえ話を通じて発信しています。

知野、いつの時代でも大切な社員とその家族の幸せを第一にする考え方と社員をリストラする違いは簡単だ。

リストラする考え方は、売上やシェアを高めることが経営の目的と考えている。

価格の考え方は

非価格競争

価格競争

「人を大切にする経営学会」

中部支部

知野 進一郎

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