No184記憶に残る書籍『むすんでひらいて』著者;小松シキ(岩手県二戸市;菓子製造販売)
今回は南部せんべいで有名な株式会社小松製菓;創業者の小松シキさん(大正7年生まれ平成14年84歳にて没)の書籍をご紹介させていただきます。
小松シキさんは大正7年に生まれ平成14年84歳にてお亡くなりになっています。本書はその壮絶な人生の自伝となっています。
わずか11歳の時に経験した、死と隣り合わせの雪山の場面から始まる1ページ目を読んだだけで、圧倒的な世界に引き込まれていきます。
“シキちゃん、あんたのする仕事は、他の子と、どこか違う。いつか、あんたは何かする人だよ”
全230ページありますが、小松製菓のお話は半分以上読み進めた149ページからはじまります。小松製菓を知るためには、それまで数十年におよぶ小松シキさんの過酷な人生なくしては語ることができないのです。
・幼少の時からほとんど子供らしく育つことができずに苦労や理不尽な思いの連続
・わずか11歳で奉公にでること
・14歳の時には2か所目の奉公先を飛び出し商人になることを決意
・母や姉と共に辛い経験の連続
・やっと心が癒えたころにさらに大きな不幸が待っている
“小松さん、いい機会ではありませんか。思い切ってやって御覧なさい。あなたなら、どれだけ借金しようと、必ず返せる人だ。私が保証人になりましょう”
是非一人でも多くの方にこの『むすんでひらいて』をお読みいただきたいです。
また同社のホームページにも小松シキさんの情報を含めて多くの情報がありますのでご覧ください。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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