目の前の人へ思いやりを
人財塾での講義や企業研究を通して、様々な企業の経営理念に対する思い、取り組みについて学ばせて頂きました。
入塾当初は経営と聞くと難しそうというイメージしかなく、自分に理解が出来るのだろうか・・と正直不安でしかありませんでした。
しかし、本プログラムを通して繰り返し考えさせられたことは、私達は企業で働く人である前に1人の人としてどうあるべきか、ということでした。
講師の経営者の皆さんは、人としてやさしくあたたかい雰囲気をお持ちの方ばかりで、それは社風にそのまま表れるものだと感じました。
少し話はそれますが、先日お墓参りに行った際、心あたたまる出来事があったのでご紹介させて頂きます。お墓の場所は家から車で片道2時間くらいの山に近い場所にあり、その日は霜も降りていて今冬一番の寒さと言われる日でした。
いつものようにお墓掃除用のバケツに水を汲んでいたところ、お堂の方から「水道は凍っていませんか?お湯をいれましょうか?」とお寺の女性の方に声をかけられました。「お水も出るし、手袋もあるから大丈夫です」と始めは遠慮したのですが、「冷たいでしょう。お湯をあげるから、その水は捨ててこっちへ来なさい。」と言われ、お言葉に甘えることにしました。
お湯を待つ間も「遠いのにいつもえらいね」と言われ、大人ながら褒められたようで少し誇らしい気持ちになりました。
バケツに入ったお湯は、手袋の上からもあたたかさが染みてきて、「お湯をもらえてよかった~」と思いながらお墓掃除をしていたら、先ほどの女性がお堂の方からやってくるのが見えました。今度はあたためたペットボトルのお茶を届けるために、わざわざ何十段もの階段を上ってきてくれたのです。
この女性のやさしさにふれ、その日は一日中あたたかな気持ちで過ごせました。
目の前の人を思いやる心や、その思いやりに気づける心が企業の中でも連鎖していけば、自ずと誰もが共感するいい会社へと近づくのではないかと感じました。
人財塾4期生 ㈱日本レーザー 江田 弥生
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