やり方より在り方。制度より風土。
人財塾4期の甲谷博子です。社会保険労務士をしております。
昨年の4月に講座を受講し始めて、あっという間に1年が経とうとしています。
勤務社労士時代より企業労務を主に仕事をしている関係で、労使トラブルを何件も見てきました。なぜかうまくいかなくなり疑心暗鬼になる経営者と従業員。信頼関係がない人間関係・組織に残るのはお互いの非を訴え、金銭で解決する結末です。勝っても負けても穏やかな心地になることはありません。
どうにかしてこの負の連鎖を断ち切って、会社が労使ともども幸せを感じる場になる方法はないのか?その答えを探すため坂本先生に学ぼう!と人財塾受験を決めました。
1年学んでまだまだ学び足りないのが実感です。しかし、はっきりわかったことがあります。「人としてきちんと生きること。ほかの誰かのために生きること。お天道様に恥じない生き方、経営をすること」がまずは経営者に絶対不可欠であること、です。シンプルですがすごく難しいことでもあります。
会社をよくする・良い経営というジャンルでも世の中にはハウツー本から良書まであふれています。それを真似して取り入れて失敗し「人を大切にしたって結局ダメなんだ」と挫折した経営者さんも見てきました。
本に書いてあることが間違っていることもあるでしょうし、そうでないこともあるでしょう。しかし、本に書いてあることをただ真似しても、いい会社といわれる会社が行っていることをそのまま真似してもダメなのは「やり方」ではなく「在り方」が経営者に求められるから。
やり方より在り方。制度より風土。
この不動の真理に気が付かされて愕然としました。
顧問先がブレない「在り方」で、いい会社になっていく伴走者になりたい。これが社会保険労務士としての私のこれからの展望です。そのためには私もきちんとブレずに「在りたい」。気持ちが引き締まる思いです。
人財塾4期生・葉月社会保険労務士事務所・代表 甲谷博子
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