【No293『むすんでひらいて』著者;小松製菓創業者;小松シキ;いい書籍紹介】
今回は過去の坂本先生のゼミや授業の中で学んだ全国のお菓子メーカーさんの中から、壮絶な人生を歩まれた小松製菓 創業者の小松シキさんの書籍をご紹介させていただきます。
『むすんでひらいて おばあちゃんの南部せんべい物語』著者;小松シキ 出版社;IBCビジョン
●章立て
まえがき 瀬戸内 寂聴
本章 むすんでひらいて おばあちゃんの南部せんべい物語
あとがき 小松 シキ
●本書の内容
この本は、南部せんべいで有名な株式会社小松製菓;創業者の小松シキさん(大正7年生まれ平成14年84歳にて没)の自伝です。全230ページあります。
前半は小松シキさんの人生です。小松製菓を知るためには、それまで数十年におよぶ小松シキさんの過酷な人生なくしては理解することはできません。
わずか11歳の時に経験した、死と隣り合わせの雪山の場面から始まる1ページ目を読んだだけで、圧倒的な世界に引き込まれていきます。
そして素晴らしい人との出会いがあります。シキさんが自ら掴んだ運命や必然ではないでしょか。
“シキちゃん、あんたのする仕事は、他の子と、どこか違う。いつか、あんたは何かする人だよ”
“小松さん、いい機会ではありませんか。思い切ってやって御覧なさい。あなたなら、どれだけ借金しようと、必ず返せる人だ。私が保証人になりましょう”
●最後に
文章は経験をした人でなければ思い浮かばない言葉で綴られていて表現の凄みを感じます。人生に翻弄されながらも強く生きる姿は涙なしには読みすすめることはできませんでした。背筋を伸ばして読み進める、そんな本です。機会がありましたら是非お読みください。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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