できることから着実に
人財塾6期生の山本一臣と申します。上場企業の中間管理職として勤務しながら、中小企業診断士(屋号はカズ・ドット・コンサルティング)として活動をしております。ブログ執筆の機会をいただきありがとうございます。ブログ初デビューですので、人を大切にする経営の出会いから人財塾卒業後までを書き綴ります。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
(人を大切にする経営との出会い)
「人を大切にする経営」を知ったのは、診断士が集まる人を大切にする経営の研究会でした。2019(令和元)年7月の研究会に見学者として参加し、坂本光司先生の講演を聴講したのがきっかけです。その時はじめて「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)を知り、7月~8月にかけて同書の全シリーズを読みました。株主優先、効率化優先、他企業とは競争、そのためにいかに外注費を安くするか、そんなビジネスとは無縁のすばらしい企業が、従業員やその家族、外注先の社員・家族までを大切にして経営を行う姿や具体的なエピソードに涙が止まりませんでした。当時はコロナ前でしたので地下鉄を使用して通勤しており、通勤中に涙を流しながら読んでいました。周囲の人からはどんな風に映っていただろうと思うとおはずかしい限りです。
(人財塾入塾経緯)
ちょうど時期を同じくして、自分はどのような中小企業診断士になるか模索しており「こんな会社を支援する診断士になりたい」と思い、研究会の事務局に入り診断士への普及活動を行うようになりました。また、診断士活動では、支援先企業3社の経営計画書に人を大切にする経営の要素を織り込み、人を大切にする経営施策が実施されるよう工夫しました。さらには区が派遣する専門家として3つの福祉事業所に対しマーケティング支援や業務改善支援を行いました。3年間、自分なりに頑張ってきたところですが、「自分は役に立っているのか?」「成果は出ているのか?」「このまま自己流でやっていてよいのか?」などと考えるようになりました。ここで少し立ち止まり、人財塾でしっかり勉強をしようと思い6期に無事入学でき通いました。
(人財塾で学んだこと)
人財塾6期では、19回の経営者や専門家からの講話、10回の坂本先生のゼミ、社員のモチベーションが高い企業の調査・出版、夏の現地企業研究(夏合宿)、プロジェクト研究(卒論)といったカリキュラムを1年間かけて行いました。カリキュラムの合間に、大切大賞への推薦の取り組みや塾生同士での会社訪問を行い、多くの方との新たな出会いやご縁がありました。それぞれの内容をさらに詳しく書いていくとここには書ききれませんので残念ながら割愛します。これら学びの結果、具体的な知識はもとより、不思議ですが疑似体験として人を大切にする経営の「あり方」について経験したように感じています。職場において中間管理職として仕事の指示をする際に、これまで以上にそれぞれのやり方や考えを尊重するようになり、人に対しての許容度が増したと感じることが多くなりました。身体で覚えたのだと思っています。
(人財塾卒業後の活動)
卒業後、人財塾の同期は自社をより良くするよう頑張っています。自分の場合は勤務する会社(国内、海外グループあわせて19万人)は大き過ぎてこれを変えていく活動は立場的にも困難ですので、自分のチームのマネージメントで工夫するよう心がけています。メンバーへの接し方は自然と変わりましたし、朝会や会議のやり方など細かなところですが変えていきました。関係する他のチームへの接し方も変わりました。一方、診断士としては、支援先にアドバイスする際に人財塾で学んだ事例をお話するようにしています。また診断士への普及活動として、今年6月の研究会で人財塾6期の学びがどのようなものであったのか、これから入塾してくれるであろう診断士の面々にしっかりと説明しました。学会活動としては、用語事典の執筆や査読を行なっています。まだまだ未熟ですが、できることから着実にやっていこうと思っています。
(おわりに)
以上、人を大切にする経営の出会いから人財塾卒業後までを書きました。ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に人財塾6期での成果の1つである「いい会社に学ぶモチベーションの高め方」(ラグーナ出版)と、中小企業診断士としての自分の方向を決めた本の写真で締めくくります。両方とも座右の書として、いずれも図書館仕様に改造し、いつでも読めるよう手元に置いております。後者の本からは元気をもらっており、皆さんにもお裾分けしたいと思いまして写真を掲載します。「いいね」と言っていただけたら心から嬉しく思います。
人財塾6期生・カズ・ドット・コンサルティング・山本一臣
同じ中小企業診断士として、励みになるブログをありがとうございます。
「前へ前へ」坂本光司先生のメッセージ、宝物ですね。何かを変えていこうとするには、膨大なエネルギーが必要です。そんなとき、「前へ前へ」という言葉を思い出し、頑張れるような気がします。これからもよろしくお願いします。