人の優しさは涙の量に比例する

人財塾6期生 日本レーザーの野村です。

夏休みに小学生の子供二人を皇居近くの科学技術館に連れていった際、靖国神社にも連れていったことがなかったので、良い機会だと思って合わせて訪問しました。

靖国神社境内に併設された遊就館にも入り、展示物に子供たちは興味津々でした。そして館内中央の大展示室で、娘が実物大の人間魚雷「回天」の前で立ち止まりました。

娘:「これ、なーに?」

私:「これは人間魚雷といって潜水艦みたいに魚雷を操縦して、敵の軍艦に体当たりして攻撃してたものだよ」

娘:「えっ?これに人が入るの?」

私:「そう。イラストに人が座れる席が載ってるでしょ?そこが操縦席だよ。」

娘:「こんな狭いところに入って、船にぶつけて爆発して死ぬの?」

私:「そう、潜望鏡で見ながら確実に当たるように操縦してたんだよ」

(しばらく沈黙の後)

娘:「狭くて、暗い中、1人で死ぬのは寂しいね」

そう言って娘は他の展示物を見に離れましたが、展示物の前に出撃前の潜水艦機関員が残した音声を聞いた私は涙が溢れ出てきました。人目を気にせず、涙を流し続けました。

遊就館を後にし、1年間毎月人財塾で通った会場の前を通りかかったとき、感動エピソードを塾生の皆さまで輪読して涙したこと、そして坂本先生の言葉を思い出しました。

「涙を恥じることはない。人の優しさは涙の量に比例する。」

卒塾して早半年が経ちますが、涙を流した機会が大きく減ったことに気づきました。

優しさと利他自損の心をもった人に近づけるよう、心洗われるような書物や機会に意識的に触れるようにいたします。

人財塾6期生・日本レーザー・野村弘之

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