共に悩み、苦しみ、喜びを分かち合う

どこからともなくふわっと金木犀の香りがするこの季節が大好きです。
人財塾5期6期生の株式会社トーケン木下理恵です。

人財塾では、毎月錚々たる講師の方々からのご講義、そして全国のいい会社を研究し、「経営のあり方」や「人を大切にすることの重要性」を学ぶ濃い2年間でした。研究対象の企業は、地域・業種はさまざまですが、どの会社も大切にしている本質的な部分に共通点があり、また「やり方」についてのヒントも多く学ぶことができました。改めて感謝申し上げます。

毎月人財塾での学びを会社に報告し、自社に合ったやり方を模索しつつも制度導入が目的にならないように気を付け、時には建設業界特有の固定概念を取っ払う必要もありました。徐々に社内に「人を大切にする経営」が浸透し、協力企業様との共存共栄、車の両輪、真のパートナーとしての関係改善にも努めました。坂本光司先生の著書「経営者のノート」寄贈や坂本光司先生を招いたご講演「社員のモチベーションを高める経営」により、社員はもちろん協力企業様やお客様にも浸透したように感じます。

さて、第14回日本でいちばん大切にしたい会社大賞中小企業庁長官賞受賞から7ヶ月、実感していることを簡単にご報告いたします。まずは、全国各所から講演依頼や取材、会社視察のご連絡を多くいただくようになりました。特に関心を持たれるのは人財の確保や定着に関することが多く、「社員を大切にしてモチベーションを高めることができれば会社は成長する」と、社内勉強会や資格支援、トーケンアカデミー、ダイバーシティ経営、健康経営、法定外福利厚生制度などの自己成長できる環境づくりと風土づくりについてお伝えします。こうした機会に自社のあゆみを振り返ると、いまの企業風土・文化は、根上会長の強い願いと経営陣・社員が総力を挙げて努力してきた賜物だと誇らしい気持ちになります。

また、受賞による自信と誇りが社内のモチベーションを高め、相手を思いやり切磋琢磨する風土醸成に好影響をもたらし、社員の「守り本尊」となって新たな挑戦への気概が高まったと感じます。先日42億円の大型工事現場の見学会に参加したのですが、説明する所長の言葉の端々に、お客様の想い、設計者のこだわり、そして施工する上で苦労したことなど、力を合わせてきたことや達成感が伝わり、完成した建物を見上げて胸が熱くなりました。数年前の現場見学会では、建物の概要や特長などの説明が主だったことを考えると大きな変化を感じました。

この受賞は、第二創業期として「強くて やさしくて おもしろい企業づくり」に邁進してきた様々な取り組みが形となって可視化された、トーケンの大きなターニングポイントになりました。まだまだ進化を続けるトーケンの人を大切にする経営に終わりはありません。私も時代の流れに乗り遅れないように、自身の成長に励み、会社の成長と地域に貢献していきたいと思います。

人財塾6期生・株式会社トーケン・木下理恵

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