「辞めてから会社に1度も行っていません!」
先日、「静岡県中小企業経営革新フォーラム21」(顧問 坂本光司先生)に出席。
講演者は、元島根電工(株)社長の荒木さん。
(2021年に第11回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 中小企業長官賞受賞)
昨年4月に会社を辞める際に会長職にも相談役に就かず「スパっ」と引退されたそうです。
「坂本先生から話してくれと言われて、会社を辞めてから初めて人前で話します」
入社してからどのようにして、社員を大切にしながら島根電工を成長させてきたか。
久しぶりに荒木節を聞くことができました。
島根県を代表する会社に(社員650人)に育てた荒木さん。
恐らく島根県では知らない人はいないと思われる会社です。
質問タイムで2つのことをお聞きしました。
Q「辞める際になぜ会長職とか相談役になって残らなかったのでしょうか?」
A「会社に残ると絶対に横やりを入れてしまう。自分が居なくても経営していけることは後継者に教えてきました。辞めてから1度も会社に行ったことがありません」
Q「やり残したことはあるでしょうか?」
A「ありません」
このような考え方の人だからこそ島根電工を素晴らしい会社にしてきたのは間違いありません。
荒木さん年齢75歳、高度成長時代からバブル時代を過ごしてきた団塊の世代は家庭を振り返らずに仕事一筋に生きてきたので、残りの人生は奥さん孝行をするそうです。
(人を大切にする経営学会員 経営人材塾7期生 村田光生)
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