第7回北関東支部 公開フォーラム開催!

 1月22日、大宮にて北関東支部公開フォーラムが大宮ソニックシティにて開催されました。北関東支部の会員を中心に51名の皆様が参加され、人を大切にする経営の実践事例の共有がなされました。


 まず、トップバッターは昨年、草加でいちばん大切にした会社大賞を受賞された、旭自動車ボデー株式会社原社長から「社員のモチベーション向上と会社の成長発展」をテーマにお話をいただきました。先代から受けた教え、社員を大切にする風土、賞与の社員還元の仕組みなどユーモアあふれる話し方で会場もとても盛り上がっておりました。注目すべきは当社の能率手当支給の仕組みです。当社では年1回の昇給や夏、冬の賞与以外に毎月の売上から経費を差し引いた営業利益の20%を社員に2か月に1回還元しています。食堂の黒板に毎月その係数が表示されるので社員全員が把握できるので、数字が行かない月は「次の月により頑張らねば」となります。その他にも、最新設備の導入による生産性の向上や社員教育制度など数多くの取り組みを実践されています。


 続いては、第14回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業、茨城県境町の株式会社飯田製作所飯田社長から「製造現場における人を大切にする経営の実践」のお話をいただきました。倒産の危機からリストラをせず、皆で苦しみながらも会社を立ち直らせたエピソードについてお話をいただきました。6割の売上を有する取引先が破綻し、自社も苦境にたちいよいよリストラしなければならないかという瀬戸際、社員から「全員の給与を3割下げて、誰も辞めさせないでやりましょう」との発言。当時は、「自分が社員を食わせていると思っていた、大バカ者だった」と振り返り、そこから奇跡の快進撃が始まりました。会場の皆さんは涙を拭きながら飯田社長のお話を聞き入っていました。


 坂本光司学会長からは「日本でいちばん大切にしたい会社最新動向」として、最近訪問した企業や経済動向を踏まえ、トピックについて共有いただきました。とりわけ、学会経営人財塾第7期生が一年を通して「なぜこの会社は社員が辞めないのか」をテーマに行った全体研究について離職率0の企業事例紹介がありました。調査対象企業の中には離職率0%という会社も多く、当日参加の現役塾生から取材時や担当企業についての紹介があり参加者の皆様も興味深く耳を傾けておりました。


 懇親会ではさらに当地から多くの日本でいちばん大切にしたい会社大賞の受賞企業を輩出しようと大いに盛り上がりました!
                       人を大切にする経営学会 事務局次長 水沼啓幸

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