No393記憶に残る言葉【株式会社マコセエージェンシー記念講演;代表取締役 五十嵐芳明氏(当時)のお話から】
今回は2019年3月に法政大学で行われた第9回日本でいちばん大切にしたい会社大賞授賞式において記念講演をされた株式会社マコセエージェンシー;代表取締役 五十嵐芳明氏(当時)のお話をご紹介させていただきます。
600人以上の方々が東京;市ヶ谷の法政大学;薩埵ホールにお集まりいただいた会でした。
●概要(現在のホームページから)
社名 株式会社マコセエージェンシー
設立 昭和63年10月1日
代表者 代表取締役 髙橋 昭一
資本金 10,000,000円
従業員数 125名
所在地 鹿児島県鹿児島市上之園町25-33 macose PARKSビル
事業内容
・総合広告代理店
・総合広告計画の企画・立案・実施
・テレビ広告・新聞広告・折込広告・インターネット広告・ラジオ広告
・雑誌広告・交通広告・屋外広告(看板)・求人広告
・フューネラル関連商品のご提案
・オリジナル会葬礼状の作成・会葬パネルの作成
●会葬礼状が生まれるきっかけ
講演では、広告代理店である同社のサービス;オリジナル会葬礼状の作成過程を中心にお話を伺いました。
以前伺ったお話では、五十嵐社長(当時)がどなたかの葬儀に参列した帰り道、“最寄り駅のごみ箱に捨てられた会葬礼状(一般的なテンプレート化された文章)を見た”ことが、オリジナルという同社独自のサービスが始まるきっかけだったと伺いました。
今回、実録音声や動画を織り交ぜた圧巻としか言いようがない講演でした。
●会葬礼状の原稿を作るまで
同社の制作者(ライター)が、大切な人を亡くした方へ数分間のお電話をして、1~2時間程度以内にオリジナル会葬礼状の原稿をまとめる、そんなお仕事です。
当時のお話ではライターさんが100名以上いて、そのほとんどが女性です。ご遺族に電話をして、これ以上ないと言えるほど全神経を集中させ、言葉だけではなく電話から伝わってくる空気・息遣い・お相手の心の中にあるあらゆる情報を感じとり、引き出していくのです。そして最後には“お相手の中に何かを灯して電話を終える”、というような崇高なお仕事でした。
おそらく会場の半数以上の皆さんが涙をこらえきれなかったのではないかと思うと同時に、このお仕事の重みを身に染みるように感じました。
●ライターの皆さん
毎日約300件の会葬礼状の受注がありますので、一人のライターさんは日々数件受け持つのです。
ライターの皆さんの精神的な負担は計り知れませんが、授賞式帰宅後に同社のホームページを拝見したところ、さまざまな製作秘話や動画によるライターさんの体験談、制作スタッフ紹介ページがありました。ライターさん一人一人の自己紹介文もまた読み応えるのある素晴らしい文章ばかりでした。
●最後に
例年大賞授賞式同様、今回の五十嵐社長(当時)の特別基調講演も大きな感動に包まれました。
参加者全員がその話に集中して聞き入る密度の濃い空間が作り出され、この時間を共有することの大切さを感じています。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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