「戦うためのルール」から「幸せになるための約束」へ
~私が社労士として目指す就業規則~
■ はじめに:衝撃の出会い 皆様、はじめまして。「人を大切にする経営学会」人材塾8期生、埼玉県で社会保険労務士をしております浅井と申します。
私がこの門をたたいたきっかけは、坂本光司先生の著書『日本でいちばん大切にしたい会社』を読んだことでした。「世の中に、こんなにも社員とその家族を想い、大切にする会社があるのか」という驚きと感動が、私の社労士としての価値観を根底から揺さぶったのです。
■ 「リスク回避」という名のシャドーボクシング 前職の保険会社時代には、急増する労務トラブルに備え、企業を防御するための「労働者からの訴えに備える保険」の販売推進を行っていました。働き方改革の影響もあり、当時は「いつか現れるかもしれないモンスター社員」に備えるための就業規則、いわゆる「リスク回避型」のルール作りを経営者にお勧めする毎日でした。
それはあたかも、見えない敵を想定して延々と従業員と「シャドーボクシング」をしているような感覚でした。「ルールに従わせ、会社を守る」という上から目線の管理。しかし、どれだけ防御を固めても、そこから会社が良くなっていく未来が描けず、心の中で強い違和感が膨らんでいました。
■ 現実と、人材塾での学び 現在、日本の労働基準監督署などに寄せられる総合労働相談件数は、年間で約120万件(令和5年度:1,201,881件)にものぼります。これは、日本の労働者のうち「毎年70人に1人」が公的機関に駆け込んでいるという驚くべき数字です。
学校のクラスや通勤電車の一車両に、必ず一人はトラブルを抱えている人がいる。それほどまでに「信じ合えない労使関係」が蔓延しているのが現実です。
昨今は「〇〇ハラスメント」という言葉が溢れ、経営現場では「下手に声をかけるとトラブルになる」と、対話すら閉ざされがちです。しかし、人材塾での学び、山田弁護士の講義にも大変感銘を受けました。
ハラスメントやトラブルをなくすために本当に必要なのは、厳しい罰則や規則で縛ることではなく、労使、そして従業員同士の「対話」と「信頼関係」である。人材塾での日々を通じ、私はその確信を得ました。
■ 私のライフワーク:自慢できる就業規則作り 私はこれから、社労士として以下のような「自慢できる就業規則」を広めていきたいと考えています。
- 「会社が従業員を従わせるルール」から、「取引先や顧客も含めた関係者が、等しく幸せに、気持ちよく仕事をするための約束」へ。
- 労働者を「リスク」として見るのではなく、「大切な仲間」としてその姿勢を明文化する。
このような「人を大切にする会社」を一社でも増やしていくことを、私の社労士としてのライフワークにいたします。
まだまだ学びの途中でございます。塾生の皆様、先生方、今後とも厳しいご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
人材塾8期生 ともに特定社労士事務所 浅井智之

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