「人を大切にする経営学用語事典」の用語紹介

【あいサポート(障がい者サポート)運動】

 あいサポート運動とは、障がいのある人が困っていること等を理解し、障がいのある人に対し小さな手助けや配慮を実践することで、誰もが暮らしやすい地域社会(共生社会)をつくる運動のことをいう。

 障害者権利条約の合理的配慮等の理念を実現するため、2009(平成21)年11月に鳥取県でスタートし、県民が「あいサポーター」になることで共生社会の実現を期している。このあいサポート運動は、2011(平成23)年4月に鳥取県と島根県が締結した連携協定を皮切りに、2024(令和6)年5月現在、9県16市6町にまで広がりをみせている。

 「あいサポーター」とは、「あいサポートバッジ」を身に付け、障がいの特性や必要な配慮等を理解し、障がいのある人を手助けする人のことをいう。特別な技術等を習得し支援するのではなく、日常生活の中で障がいのある人が困っているとき等に「ちょっとした手助け」を行う意欲があれば、一定の講習を受講することで、誰でもなることができる。つまり、障がいを知ることから始め、自分のできる配慮を実践するのである。

 シンボルマークは、障がいのある人を支える「心」を2つのハートを重ねることで表現されている。後ろの白いハートは、障がいのある人を支える様子を表すとともに「SUPPORTER(サポーター)」の「S」を表現している。ベースの「橙色(だいだいいろ)」は、鳥取県出身で日本の障がい福祉に尽力し、「障がい福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄(1914-1968年)の残した「この子らを世の光に」ということばの「光」や「あたたか」さをイメージしている。また「だいだい(代々)」にちなみ、「あいサポート運動」がさらに広がり、共生社会が実現されることへの期待も込められている。

 人を大切にする経営も、自社に関係するすべての人の幸せの実現を願っていることから、スタートラインは共通であるといえる。

(第7章「障がい者雇用等に関する用語」より)

 

人にはみな、「誰かの役に立ちたい」という想いがあります。この解説文は、私も街で困っている人を見かけたら勇気を出して声を掛けよう、と背中を押してくれます。

あいサポート運動、ぜひ全国に広がりますように。

 

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(「人を大切にする経営学用語事典」編纂事務局 浅野 隆司)

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