「感動が人を変える」プロローグ
2018年に法政大学大学院を定年退官された坂本光司先生は、「人を大切にする経営学会」や「千葉商科大学大学院中小企業経営(EMBA)プログラム」を立ち上げ、人を大切にする経営を行う企業を増やすための啓蒙・普及活動を続けておられます。
正しい経営とは、業績の発展や競争の「やり方」ではなく、世のため人のためになる「あり方」であると、看破されます。
私は、自分の事業の経営には関心が無いのですが、就活中の学生に「いい会社」とは何かを伝え、自分の生き方を仕事の中で磨いて欲しいと願っています。
残念ながら、これを説明しても届きません。彼らが欲しているのは、社会的に知名度のある立派な会社で、高い給料を得られるほどに期待に応え、休暇も十分に楽しめる会社での就職です。
そんな都合の良い会社はまず無いのですが、現状に我慢できなければ転職を繰り返すことで理想の職場に就けると信じています。
坂本先生の著書「感動が人を変える」のプロローグには、EMBAでのプログラムの一部が以下のように紹介されています。
「感動エピソードの輪読」というコーナーがあります。
教員や社会人学生がこれまでに体験したり、本や雑誌から入手した心温まる、涙するような感動エピソードをパワーポイントで作成し、講義室に投影して、発表者が読むコーナーです。読む人も聞く人も、目頭が熱くなり、感動で涙声となって感極まるプログラムです。私はその様子を見ながら、「ああ、この人は優しいんだな・・・」と思い、涙をぬぐいながら聞いています。よくプログラムの卒業生が「涙が出る講義」などといってくれるのは、このことを指しています。
坂本先生が伝えたいことは、利他の心溢れる優しい経営者になってほしい、ということ。それを講義で伝えるだけでなく、その経営者の「あり方」を学ぶために、年間数10社の現場を訪れています。そういう会社は、障がい者や高齢者など社会的弱者が多数働いている企業や施設です。
次回から、著書「感動が人を変える」から心震えるエピソードを紹介します。 (人を大切にする経営学会:根本幸治)

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