同期会

野口具秋です。

毎年4月、第1土曜日は母校の桜の下に集まり同期会が恒例となっています。16年前にみんなで校庭に植えた桜は大きく育ち、見事な桜花を咲かせてくれます。創立90周年を来年に迎えるわが母校は、来年、中高一貫教育の新しい体制に移行します。少子化の波で相当数の都立高校が廃止になります。

卒業して45年、ほとんどの同期生が年金受給者。様々な人生を経験してきています。膠原病に苦しむ友、心筋梗塞でうつ病気味だった級友は、やっと笑いを取り戻してきました。心臓ペースメーカーを埋め込んだ悪友は1級の障害者手帳を見せながら、ゴルフの飛距離が前より伸びたと豪快に笑い飛ばす。おもちゃのお医者さんになった同級生は毎日が楽しいと屈託なく笑う。

その彼らが立ち上げたNPOが「福祉送迎サービス・杉並」です。料金はタクシー料金の半額です。マイカーを提供して病院などへの送迎を行うのです。

週に3日は拘束され気も大変使う毎日だそうだ。杉並区ではまだ3社しか認可されてなく、早くも50人を超す申し込みがあり、タクシーを使うのが不安で不親切で怖いのだそうです。タクシーに信頼が持てないのが利用者の声です。

何故にこんなに大変で儲からないことをやるのかと聞いたら、利用者のお年寄りや体の不自由な方々が口を揃えて感謝の言葉を述べ、その言葉と嬉しそうな笑顔を目にするとみんなのためになりたいと素直に思えるのだそうです。

今度は納涼会で集います。その後の彼らの活躍を報告したいと思います。

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