落ち葉

野口具秋です。

昨夜来の雨が多くの落葉を呼び、小さな公園になっている小道を
見事に埋め尽くしている。
私の住むアパートの裏出口です。
その様は黄色く色づいた、くぬぎの落ち葉が一面カーペット状に
敷き詰められている。
雨上りならではの見事な景観です。
見上げると陽の光が差し込んでくる。まだまだ落葉は続くだろう。

うっそうと茂る、くぬぎ林に続く裏庭、春には桜吹雪が小道を
ピンクのじゅうたんに変える。
落花の雪道を踏み分ける心地がする。
新緑に包まれるころは、畑に続く、林こしに朧月夜を眺め、
かつて何度も旅した北海道美瑛をなぞり、ひとり悦に入る、
とても気に入っている場所なのです。

日本、特に東京の紅葉が昔に比べて2週間も遅れている。
12月は紅葉の季節なのです。
勤務していた会社には樹齢数百年のイチョウが降らす大量の葉で、
歩道が黄金色に染められ、うれしかったものです。
風が吹き、掃き清められた普段通りの歩道を恨めしく思うこともあった。

加齢とともに、季節ごとに少しずつ自然を見る目も質も
変化してきたのだろうか。
詩人でも観賞家でもないが、毎年見事な景色を提供してくれる自然に
思わず心の中で小さく感謝をします。

あと何回毅然と観賞できるのかと少し感傷的になって、
冬の訪れを感じる年ごろとなりました。
まだまだ観られる紅葉、どこに足を伸ばしますか。

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