平和

月曜担当 小松です。

政治の話は坂本ブログではふさわしくありませんが、日中間のこのところの状況を見るに付け、わが業がいかに平和の上になりたっている産業かとつくづく思わされます。

天安門事件の時、多くの中国専門旅行社が廃業・倒産に追い込まれました。
9・11の時は、欧米専門業者が、そして、SARS・鳥インフルエンザのときにはアジアのランドオペレーターに多大な影響をあたえました。

くしくも9月23日~26日、東京お台場にて、日本旅行業協会主催の日本で最大の旅行博覧会「世界旅行博」が開催されておりました。開催前日、中国ブースが突然のキャンセル。北京では旅行業者を前に日本への団体旅行の自粛要請がなされました。

9・11事件の時は、日本の国会でも、同盟国が戦っているのだから、日本人の海外旅行は当面禁止すべしと発言した議員がいらっしゃいました。

もし、ブッシュ前米国大統領が若い頃中東を旅し、その街の女性に恋をしたら、もしくはその街の人々にやさしくされていたとしたら、爆弾をおとしただろうか?
旅人は皆、民間外交官なのです。
これからの世界はグローバル化ととなえつつ、おかしなナショナリズムが台頭しているようにも感じます。お互いをみとめ、友好をふかめる旅という手法が、いとも簡単に崩されてしまうのをとても寂しく思います。
「どんな状況になっても、いまだからこそ訪中しよう。」今年設立50周年をむかえ、訪中を予定していた庵原日中友好協会のみなさまの言葉はとても心強く感じました。

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