採用一考
月曜担当の鈴木(良)です。
本日の日経に就職関連の記事が2つ掲載されていました。ちょうど、諏訪先生による「キャリア政策研究」を受講しているので興味深く読みました。
1つは、「続く就活、中小にシフト」の記事です。例年、大手企業の採用活動が事実上終了するこの時期は、学生の就職活動も一段落するようですが、今年は、中小企業向け合同会社説明会に前年の5割増の学生が参加し熱気に包まれているようです。
この背景には、今後も続く厳しい就職状況を見越して、「何が何でも就職したい」強い意志が表れています。素晴らしい中小企業が沢山あることを勉強している我々ゼミ生としてもうれしいことです。こうした積み重ねによって、沢山の中小企業が学生に認知され、はじめから、中小企業を目指す活動につながれば良いと思っています。「日本で一番大切にしたい会社」をはじめ坂本先生の著書は、是非学生にも読ませるべきでしょう。
もう1つは、「新卒一括採用に賛成50%」の記事です。賛成の理由は、効率的な社員教育が可能、同期入社の連帯感が強まる、社風を受け入れやすい、などが上位を占めています。年功序列、終身雇用の日本型経営がまだまだ強い一面を感じました。
しかしながら、企業組織の活性化、人材の質向上の観点から「新卒一括採用」に反対する意見も増えてきています。グローバル化をはじめ今後の急激な環境変化を考えるならば、多様な人材を幅広く求めるべきでしょう。また、社員のキャリア形成の観点からも外部人材の導入は有効と思われます。
「新卒一括採用」は、就職の機会を事実上一度に限定することから、未就職者を増大させ、非正規雇用、ニートの増加を生んでいることも事実でしょう。新卒一辺倒の採用を見直す時期に来ているようです。
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