弱者に「やさしい」の「やさしさ」とは。

日曜日担当・金森です。

私の研究テーマは「労働者のうつ病と安全配慮義務」。

うつ病に罹患して退職を余儀なくされた、解雇された、
自殺したという労働者をこの目でたくさん見てきた。

その多くの方々が、誠実で勤勉で心やさしい人たちだ。
だからこそ、自分自身にたくさんのことを抱え込んでしまい、
努力してしまうから心が疲れてしまう。

しかし、今の労働現場は、
毎日目の前にいる仲間がここまで疲れていても
やさしい言葉の一つを掛けることもなければ、
おかしいと気づくことすらなくなりかけている。

私はこれを民法理論の再構成で問題解決へ導くことは
ある意味おかしいとは考えている。しかし、
もう放置できないから理論も前へ進めてみようと考えている。

今、社会で求められていることは、温かい心の通った人間関係だ。
その欠如の象徴が労働者のうつ病罹患だと思う。
時代がどんなに変わろうとも、
私たちは日本人のDNAを遺伝子に持っている。

聖徳太子が憲法17条で「和を持って貴しと為す」と定めて以来、
私たちのご先祖様は相手を思いやることを第一義としてきた。

坂本先生とゼミ生の「弱者にやさしい会社の話」を一言でいえば、
経営者が自分のもとで働いてくれる従業員のことを思いやり、
そして、その経営判断を「強い心」で断行してきたことだ。

「やさしさ」とは、「強い心」を持って、
自分の判断を信じて断行していくことに他ならない。

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