暗闇の中にある希望
日曜日担当の高澤です。
土曜日のゼミでは,課外活動としてダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました。
ご存じの方も多いと思いますが一応簡単に説明すると,完全に光を遮断した暗闇の中にグループで入り,さまざまなシーンのイベントを共同で体験するというものです。
実際に体験するとわかりますが,いかに自分が普段視覚に頼っている生活を送っているのか痛感できます。
最初のうちは暗闇の中で移動するのも不安で,おそるおそる踏み出すその足は,それでも徐々に自信を取り戻していきます。
頼りなかった僕の聴覚は研ぎ澄まされて,そのうちにグループメンバーの声が奥行きを持ったものだということを教えてくれました。
僕の後ろにいたNさんは小心者なので油断するとすぐはぐれてしまうため,気がついたら自分の恐怖よりも彼をサポートしなければという思いの方が大きくなっている自分に気がつきました。
今回の体験を通して得ることができた,僕の意見は次の通りです。
「大丈夫,もし目が見えなくなったとしても生きていける気がする」
そして,この体験が終わるときに光のある空間に足を踏み入れたときに経験した,平衡感覚が崩れて地面がぐにゃりとなる感覚を僕は一生忘れません。
もし興味があれば一度体験してみてください。
人間のハンディキャップというものは,持つ人たちの能力を制限するものでは決してなく,むしろ他の能力を解き放つためにあるのかもしれないな,と実感することになるでしょう。
こまちちゃんパパ、おはようございます。土曜日は坂本ゼミの課外授業に参加させて頂きましてありがとうございました。昨日いちにちdialogue in the darkでのことを考えていました。 私たちは障害者のことを「弱者」と呼んでいるけど、暗闇の世界では完全にわたしたちが「弱者」でした。ガイドのハチちゃんがいなかったら、女子チーム+坂本先生+記者さんは暗闇の世界の中で全く身動きできませんでした。先日、NHKで「アリューシャンマジック」の映像を見たのですが、魚・鳥・動物たちが生きるために行う営みの前では人間なんてほんとうにちっぽけな存在です。一部の人間は自分たちがいちばんエライと思ってる、権力や武力で世界を支配できると思ってる、自分たちがこの世界の強者だと思ってる、そんなひとたちをひとまとめにしてあの暗闇の森の中に放り込んでみたい、って思いました。それと、暗闇の中では三半規管がおかしくなりますね。私も船酔いみたいになりました。昨夜TVでピアニストの辻井伸行さんの演奏を観ました。目が見える私たちには決して奏でることのできない美しい美しい音でした。
どもども,土曜日はおつかれさまでしたー。
コメントありがとです,ホントその通りだと思います。
やっぱり三半規管っておかしくなるんですね。
いかに自分が小さな存在なのか痛感しました。