歌を忘れたカナリア
日曜日担当、金森です。
坂本先生の新刊『経営者の手帳』
どの項目も深い意味を感じますが、
先生が書かれている意味の本当のところが分かる人たちは
まだまだ少ないのだろうなと思います。
43頁に「歌を忘れたカナリア」が出てきます。
「創造的破壊」行動を起こす人は、会社に限らずあらゆる集合体にいます。
この人たちは自分の進退を覚悟して行動に出ているものですが、
この行動を理解できるリーダーは、少ないものです。
たしかに、一般的に自分に楯突く人物には警戒しますし、
よほど自分に自信とプライドがない限り、
この相手を受容するキャパシティーを持ち合わせていないものです。
しかし、楯突く人物はここでリーダーがどういう態度をとるかを
実によく見ているということを認識すべきでしょう。
コーポレートガバナンスにおいても
①原理原則を言ってくれる人
②進言してくれる部下
③パーソナルアドバイザー
の3人を持つことが大切であると、
名古屋の某経営者がおっしゃっていました。
溢れるくらいの熱意で楯突く人間が自分にぶつかってきて、
それが自分の器から溢れるようなら、
自分の器が小さいと認識して器を大きくしないといけないわけです。
昨日のディスカッションで、
「リーダーは育成するものではなくて出てくるもの」
という意見がありました。
リーダーと言ってもさまざまな定義付けができますから
一概には言えませんが、
大きな試練に対峙して、自分の器の大きさを知り、
自分の知恵や努力で自らを省みて新たな己を創造する者のみが
リーダーとしての称号を得られると思います。
そういう意味でも、
「歌を忘れたカナリア」に歌を歌わせる機会すら与えられないようでは
リーダーの資質を備えているとはいえないでしょう。
《おまけ》
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定価15,750円とカタログに出ていますが、坂本ゼミ生価格は?
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