迎春

日曜日担当の金森です。

坂本先生、内山ゼミ長、そして坂本ゼミの皆様、
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

12月28日、昨年最後の視察で新潟県南魚沼市の
「八海醸造株式会社」に訪問させて頂きました。
南雲社長はじめ会社の皆様、年末のご多忙の時期にもかかわらず、
工場内の見学等長時間に亘り大変お世話になり、
ありがとうございました。

年始に当たり、この会社を訪問させて頂き、
考えたことを綴りたいと思います。

工場に入り「酒樽はどこ?杜氏はどちらに?」と思いました。
大きな機械と非常に考えられた最高の設備はあるものの、
「酒造りの魂の伝承が機械にできるのだろうか」と思いました。

一方で、徹底的に機械化されたその機械こそが「知恵の結晶」
であることは素人ながらにわかりましたので、
「相当な技がない限りこの機械化そのものが無理だろう」
とも気付きました。

つまり、「どこかに魂の伝承が隠されているな」とピンと来ました。
実際には拝見できませんでしたが、特選大吟醸酒を造り続ける過程で、
先輩が後輩に「技と人間の魂の伝承」が行われていることは確かでした。

『機械化するところは機械化し、魂の部分は人間力が承継する』
これが八海醸造株式会社でした。

さて、元日の日経新聞の一面見出しは
「先例なき時代に立つ」でした。
日本は人口減少と少子高齢、社会保障の破たん、長期デフレ・・・
際限なくネガティブな現実に直面しています。

この見出しを眺めつつ、私はお土産の純米吟醸酒「八海山」
をお雑煮とともに頂きました。
八海酒造のように、変えるべきところと、残すべきところを
決断する力が日本に必要だと痛感しました。

そして、一口ずつ味わいながら、
自分の研究テーマのみならず、
これから日本が直面する時代を先導していけるような研究
を続けたいと思いました。

知恵で変革し、新しい社会構造を創り上げていくべき時
しっかり学問を修めつつ実務でそれを発揮し、
社会貢献できる自分でありたいと思いました。

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